幻の“00番”がオークションに登場! 深紅のベル&ロス「BR-03 クロノ エル ルージュ」にあらためて注目すべき理由とは
レッドダイヤルが異彩を放つ限定モデル 幻の“00番”が国際オークションに登場
創業以来、時計の本質である視認性と機能性を徹底して追求し続けるベル&ロス。
「四角いケースに円形ダイヤル」をベースとしたアイコニックなデザインは、航空機のコックピットに嵌め込まれたパネルクロックにヒントを得て考案されたもの。
豊富な機能を備えたアビエーションウォッチやダイバーズウォッチ、世界を相手に活躍するビジネスパーソンをサポートするGMTモデルやメカニカルなコレクターズモデルなど多彩なコレクションを展開していますが、そんな中でも今回紹介する「BR-03 クロノ エル ルージュ」(Ref. BR0394-AR-ST/SCA、90万2000円 消費税込)は、やや異彩を放つバリエーションかもしれません。

角形ケースの四隅にビスを打ち込んだ力強いルックスはブランドの伝統を踏襲していますが、ダイヤルとストラップを彩るのは目を射抜くような鮮やかなレッド。
ブラックやシルバーなどストイックなカラーを中心とするベル&ロスのラインナップの中で、ここまで華やかなカラーをまとったモデルは非常に珍しいものといえます。
もともと生産本数わずか99本という希少なタイムピースとしてリリースされた本作ですが、この11月23日に開催されたPHILLIPS時計オークションにおいて、通常表に出ることのない幻のシリアルナンバー“00番”をまとった「クロノ エル ルージュ」が登場したことで、愛好家の間であらためてその存在が取り沙汰されています。
ドラマティックなデザインに偉大な挑戦の物語を秘めて
本モデルはそもそも、2026年の完結を目指して進行中の日仏共同プロジェクト「赤い翼(Ailes Rouges)」をきっかけに生まれたタイムピース。
そしてこのプロジェクトの起源は1936年、フランス航空省の企画したパリ・東京100時間懸賞飛行に挑んだフランス人飛行士アンドレ・ジャピー氏のエピソードに基づいています。

パリから香港までは順調に飛行するも、九州上空で不運にも悪天候に見舞われ、佐賀・福岡の県境にある脊振山に不時着。
村人の懸命な救出作業により一命を取り留めたジャピー氏は、その後東京・ロンドン間の亜欧連絡飛行に挑むパイロットに貴重なアドバイスを授けたともいわれ、国境を超えた大空への夢と友情の物語として伝え継がれています。
こうした大航空時代のパイロットの夢を時代を超えて完結させるべく、当時使用されたものと同型の飛行機を復元して佐賀から東京まで飛行させようというのが本プロジェクトの趣旨。
そしてその壮大な計画の精神を体現するタイムピースが、この「BR-03 クロノ エル ルージュ」というわけです。
前述の通り、本モデルの最大の魅力は、物語性を感じさせるドラマティックなデザインにあります。パイロットの空への情熱を映したレッドのカラーダイヤルに、とろみのある色調にレトロな空気をまとったオフホワイトのインダイヤルとインデックスを配置。
また3時位置のスモールセコンドにはプロジェクトの主役である“コードロン・シムーン号”のイラスト、6時位置には“AILES ROUGES 1936/2024”の文字を記すことで、この時計が歴史に刻まれた挑戦と国境を超えた友情の証であることを示唆しています。
ちなみに、過日開催されたオークションで得られた収益は、前述の「赤い翼」プロジェクトに寄付されることとなっているそう。さらに落札者に対してはプロジェクト完結時に予定されているセレモニーの参加権も付与されるとのことで、オークションの背景にある高潔な目的も話題となっています。
洗練されたデザインで偉大な冒険家の情熱を体現、週末のドライブや旅の相棒としてはもちろん、パーティシーンにおいても腕元で品格ある個性を演出してくれそうな1本です。
製品仕様
「ベル&ロス BR-03 クロノ エル ルージュ」
・品番:BR0394-AR-ST/SCA
・価格(通常モデル、消費税込):90万2000円
・ケース径:42mm
・ケース素材:ステンレススティール(サテン/ポリッシュ仕上げ)
・ストラップ:カーフレザー、およびブラックのファブリックストラップ
・風防:反射防止サファイアクリスタル
・ムーブメント:自動巻き キャリバー BR-CAL.301
・駆動時間:パワーリザーブ42時間
・防水性能:10気圧防水
・販売数量:日本国内限定 99本
・発売時期:2024年11月
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