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60年以上前の“白いメルセデス”がオークションで落札 限定249台 時代を超えて愛され続ける名車「300SL ロードスター」の現在の価値とは

高額で落札された1960年式個体の魅力

 今回落札された1960年式「300SL ロードスター」は、わずか249台しか製造されなかった希少な年式の一台です。

オークションに出品された1960年式メルセデス・ベンツ「300SL ロードスター」
オークションに出品された1960年式メルセデス・ベンツ「300SL ロードスター」

 生産当初はドイツで納車され、イリノイ州のオーナーが欧州納車プログラムを通じて新車で手に入れた記録が残っています。

 その後、アメリカ国内で数人の愛好家の手に渡り、長期所有を経てカリフォルニアの専門業者スコット・グランフォー氏のもとでレストアが施されました。

 外装はオリジナルカラーのホワイトに再塗装され、ボディ全体のクロームパーツは三重メッキでリフレッシュ。フロント・リヤバンパーにはガードが装着され、アメリカ仕様のヘッドライトも備えています。

 また、コンバーチブルトップはネイビーブルーで、ボディカラーと見事なコントラストを成しています。

 足元には15インチのボディ同色スチールホイールが装着され、センターキャップ付きのホイールカバーが輝きを放っています。

 制動系はサーボ付きのアルミドラムブレーキで、2025年にはホイールシリンダーの交換を含むメンテナンスも行われています。

 そして、インテリアはネイビーブルーのレザーで統一されており、ダッシュパネルからセンタートンネル、シート、ドアパネルに至るまで丁寧な張り替えが施されています。

 また、インテリアの細部には、アイボリーカラーのシフトノブやステアリングホイール、ダッシュマウントのレトロなベッカー製ラジオなど、当時の雰囲気を忠実に再現した装備が光ります。

 計器類はVDO製で、160mphスピードメーターと7000rpmのタコメーター、そして各種警告灯が並ぶコンビネーションメーターが装備されています。

 走行距離は約1万5000マイル(約2万4000km)で、近年のオーナーによってはわずか500マイル程度しか走行していないとの記録も残されています。

 そして、搭載されるエンジンは、300SLロードスターに標準搭載されたM198ユニットで、競技用カムシャフトや二重点火システムなどが備わっています。

 レストア時には専門家マーク・ライト氏の手でオーバーホールが施され、2025年にはバルブ調整や燃料ポンプ、点火部品の交換など、万全の整備が行われています。

 さらに、駆動系は4速MTを介して後輪を駆動し、シングルピボットのリアアクスルとコンペンセーター・スプリングにより、高速走行時の安定性が高められています。

 また、ステンレス製のエキゾーストシステムが装着されており、心地よい排気音も楽しめるようになっています。

 なお、今回のオークションでは5件の入札を経て、最終的に120万ドル(日本円で約1億8700万円)で落札されました。

※ ※ ※

 名車の中の名車とされるこのモデルは、時代を超えて愛され続けており、クラシックカー市場でも高い評価を受け続けています。

 今回出品された1960年式の「300SL ロードスター」は、外装・内装・機関系に至るまで丁寧に手入れされており、コンディションの高さが随所に見て取れます。

 今回のオークションでは120万ドル、日本円にして約1億8000万円という高額で落札されましたが、その金額に見合うだけの価値を備えていたといえそうです。

Gallery 【画像】名車の中の名車! 半世紀以上前の「300SL ロードスター」を写真で見る(27枚)
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