60年以上前の“白いメルセデス”がオークションで落札 限定249台 時代を超えて愛され続ける名車「300SL ロードスター」の現在の価値とは
「300SL」が築いた歴史と、「ロードスター」への進化
アメリカのオークション「Bring a Trailer」で1960年式メルセデス・ベンツ「300SL ロードスター」が出品され、落札されました。
いったいどのような個体だったのでしょうか。

300SLは、1954年に開催されたニューヨーク・オートショーで華々しくデビューしました。その名前の由来は「3.0リッターのスポーツ・ライトウエイト(Sport Leicht)」であり、当時としては革新的なメカニズムと先進的なデザインで世界中の注目を集めました。
最大の特徴は、レーシングカー由来のパイプフレーム構造を採用し、それに合わせてデザインされた「ガルウイングドア」です。この跳ね上げ式のドアは、当時のクルマの中では極めてユニークな存在であり、象徴的な意匠として今なお語り継がれています。
初代300SLはクーペとしてスタートしましたが、1957年には屋根を取り払ったロードスターが追加され、よりエレガントかつ実用的なモデルとして人気を集めることになります。
ロードスター版はクーペよりも乗降性に優れ、トランクスペースも拡大されており、ツーリング用途にも適していました。
そして、搭載されるエンジンは3リッター直列6気筒の「M198」型で、ボッシュ製の機械式燃料噴射システムとドライサンプ方式を採用。最高出力は約215馬力とされ、当時の市販車としてはトップクラスの性能を誇っていました。
また、ロードスターには後期型になるにつれてリアサスペンションの構造が改良され、より安定した操縦性が実現されています。
ギアボックスは全車4速MTで、後輪駆動。最高速度は250km/hにも達するとされ、まさにスーパーカーの先駆けといえる存在でした。
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