「えっ、マジで!?」32年前のスーパーカーなのに走行わずか249キロ!? タイムカプセルから出てきたような「赤いランボ」がオークションで落札 右ハンドルの“ほぼ新車”「ディアブロ」の気になる落札価格とは
購入後20年間にわたり使用も登録もされていなかった
2025年11月に英国ロンドンで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに、1993年式ランボルギーニ「ディアブロ」が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。
ランボルギーニ「カウンタック」が築いた存在感はあまりにも大きなものでした。カウンタックは1974年から1990年にかけて、じつに17年間にわたり進化を続けながら、スーパーカーの代名詞として君臨し続けました。
その後継車が世界に名乗りを上げるにあたり、これ以上ない方法が選ばれます。それは、最高速度の記録を更新することでした。
1990年に登場したディアブロは、市販車として世界最速の称号を公式に獲得します。開発目標の199mph(約320km/h)を超え、5.7リッターV型12気筒エンジンによって最高速度202mph(約325km/h)を達成。フェラーリ「F40」をわずか1mphながら上回り、スーパーカーの頂点に立ちました。
ディアブロは、その名が示す通り闘牛に由来する獰猛さを体現したモデルです。最高出力485馬力を誇る心臓部を、名匠マルチェロ・ガンディーニが手がけた刺激的なスタイリングが包み込みます。リアフェンダー上部に刻まれた鋭い直線的なカットは、彼の美学を象徴するディテールです。
カウンタック同様、ディアブロは長い生産期間を誇りました。2001年まで生産が続けられ、約3000台弱が送り出されています。
この12年の間に、ランボルギーニはクライスラー傘下からアウディ、さらにフォルクスワーゲングループへと移行しました。
その過程で4輪駆動モデルの導入やデザインの洗練、ポップアップヘッドライトの廃止など、性格は徐々にマイルドな方向へ変化していきます。
今回オークションに登場したシャシーナンバー12919は、初期の純粋な仕様で製造された約873台のうちの1台です。

特筆すべきは、これまで一度も公道登録されていない点にあります。まさに「タイムワープ」と呼ぶべき個体で、カタログ作成時点の走行距離はわずか249kmに過ぎません。
右ハンドル仕様で、ボディカラーは鮮烈なロッソ、内装もロッソのレザーに同色カーペット、ネロのダッシュボードを組み合わせています。初期型ディアブロ特有の「崖型」インストルメントパネルも健在です。ランボルギーニ・レジストリーによれば、1993年9月22日にロンドンの正規ディーラー、ポートマン・ランボルギーニを通じて英国にデリバリーされました。
その後は長年プライベートコレクションに保管され、約20年間にわたり使用も登録もされていなかったとされています。
2023年1月に現オーナーが取得して以降も、このディアブロは驚異的な保存状態を維持しています。
走行距離249kmという数値に加え、OZレーシング製17インチスプリットリムホイールには、当時装着されたと考えられるピレリPゼロが今なお装着されています。書類一式やマニュアル、2018年発行のランボルギーニ・テクニカル・サーティフィケートも付属します。なお、工場データでは4輪駆動とされていますが、実車は後輪駆動であることが確認されています。
おそらく現存する世界中のディアブロのなかで、もっとも程度が良いであろうこの1993年式ランボルギーニ「ディアブロ」、43万2500ポンド(1GBポンド=210.9円換算で、日本円で約9122万円)で落札されました。
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