VAGUE(ヴァーグ)

当時BMWの「経営危機」を救った立役者! 68年前に登場したバブルカーがオークションで落札 いま見てもかわいい「イセッタ500」の価値とは

イタリアンデザインのBMW車

 2025年11月に米国ラスベガスで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに、1957年式BMW「イセッタ300」が出品され、落札されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

 イセッタは1953年11月にイタリア・トリノで世界初公開されたモデルです。

 イタリアのイソ・アウトヴェイーコリ社(Iso Autoveicoli SpA)によって開発されたイセッタは、当時その愛らしいエクステリアや優れた燃費で大きな注目を集めましたが、販売は期待どおりにはいきませんでした。

 1954年、イソ社はBMWにイセッタのライセンスを売却、これが両社に利益をもたらしました。

 BMWは第二次世界大戦後、高級セダンの「501」などを生産していましたが、高コスト体質のために経営は危機的な状況に陥っていました。

 BMWはイセッタを全面的に再設計しましたが、魅力的なイタリアンスタイルはそのままに、オートバイ「R25/3」に搭載されていた247cc単気筒エンジンを搭載、1955年に発売しました。翌1956年にはドイツの法規制変更に伴い、エンジンは298ccに拡大されました。

オークションに出品、落札された1957年式BMW「イセッタ300」Robin Adams(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品、落札された1957年式BMW「イセッタ300」Robin Adams(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 当時のドイツ国民にとって非常に安価だったイセッタは爆発的な人気となり、発売して最初の1年間で1万台以上を販売、生産終了までの8年間で計16万台以上が世界中で販売されました。これは、単気筒車としてはもっとも販売されたモデルといわれています。

 イセッタの大ヒットにより、BMWは一時的に運転資金を手にすることができ、経営危機を乗り越えました。のちに「ノイエクラッセ」のヒットで完全復活、BMWはプレミアムメーカーとしての地位を確立しました。

 今回出品されたモデルは、1957年式のイセッタ300で、2004年に大規模なレストアを受けています。

 ブルーとホワイトのツートンカラーの外装にグレーのソフトフォールディングサンルーフを備え、現在も素晴らしい状態を保っています。

 メンテナンスの行き届いたこの1957年式BMW「イセッタ300」、最終的に5万3760ドル(1USドル=156.1円換算で、日本円で約840万円)で落札されました。

Gallery 【写真】こんな内装だったのね…往年の名車「イセッタ」を隅々まで見る(27枚)

VAGUEからのオススメ

いま必要なポタ電は“ちょうどよさ”にあり! Jackeryの最新型ポタ電「1500 New」を写真家はどう使った?【PR】

いま必要なポタ電は“ちょうどよさ”にあり! Jackeryの最新型ポタ電「1500 New」を写真家はどう使った?【PR】

RECOMMEND