生産わずか272台の「特別なフェラーリ」がオークション登場 走行わずか2.4万キロの極上ワンオーナー車 「赤い288GTO」の予想落札額は10億円超え!?
特別なフェラーリ「ビッグシックス」の最初のモデル
2026年1月にフランス・パリで開催されるRMサザビーズのオークションに、1985年式フェラーリ「288GTO」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
1960年代初頭に登場したフェラーリ「250GTO」は数々のレースを勝利し、長らくマラネロが生んだ最高のスポーツレーサーと称されてきました。
その伝説的な「Gran Turismo Omologato(オモロガートはイタリア語で“ホモロゲーション”の意味)」の名を復活させるには、特別な競技車が必要でした。
その答えが、1984年に登場した「288GTO」です。
フェラーリは、FIAグループB規定への参戦を見据え、当時のF1用エンジン技術と308系のチューブラーフレームを基礎に大規模な開発を実施しました。
しかし、グループBは短期間で消滅し、完成度の高いこのマシンは参戦の場を失います。結果として288GTOは、公道走行可能なスーパーカーとして再定義され、当時のパフォーマンス基準を塗り替える存在となりました。
スタイリングは「308/328」をベースとしながらも、ボディにはGRPやカーボン複合材を多用し、ドアやボンネットにはアルミニウムを採用しています。
レース直系のツインターボ2.8リッターV8は400馬力と496Nmを発生し、0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は305km/hに達しました。ちなみに車名の「288」とは、排気量2800ccの8気筒(V8)を意味します。

インテリアにはケブラー製フレームのバケットシートを備え、エアコンや電動ウインドウなどはオプション設定でした。快適性より性能を最優先した結果、生産台数はわずか272台にとどまり、現在ではフェラーリ「ビッグシックス」ハイパーカーの第一号として位置づけられています。
ビッグシックスとはこの288GTOから続く「F40」「F50」「エンツォ」「ラ・フェラーリ」「F80」という特別なフェラーリのことを指します。
ここに紹介する初期生産車の288GTO(シャシ52727)は、約18番目に製造された個体で、欧州市場向けに納車されました。
2010年時点で走行距離は2万4243km、その後の使用は極めて限定的で、カタログ作成時には2万4244kmと、15年間でわずか1kmしか増えていません。さらに2025年12月には、エンジンとギアボックスがマッチングナンバーであることを示すフェラーリ・クラシケの「レッドブック」を取得し、真正性が公式に証明されています。
マニュアル類や工具、整備記録を伴うこの288 GTOは、1980年代フェラーリの象徴とも言える極めて純度の高い一台です。ビッグシックスの中でももっとも希少で、ワンオーナー車が市場に出ることはほとんどありません。
この伝説的モデル、落札予想価格は450万ユーロから550万ユーロ(1ユーロ=183.6円換算で、日本円で約8億2632万円から10億995万円)とされています。
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