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177台しか作られなかった 54年前の希少な「4人乗りランボ」がオークション登場 総帥フェルッチオ・ランボルギーニが愛した初期の「ハラマ」とは

1972年製で走行6万キロ台の極上個体

 2026年1月にオンラインで開催されるブロードアローオークションにて、1972年式ランボルギーニ「ハラマ400GT」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

 1970年3月のジュネーブ国際モーターショーで発表されたランボルギーニ「ハラマ400GT」は、同社が長年培ってきたフロントエンジン2+2グランドツーリングの系譜における最終進化形に位置づけられるモデルです。

 デザインはベルトーネが手がけ、マルチェロ・ガンディーニの作とされており、製造はカロッツェリア・マラッツィが担当しました。

 ハラマは、GTの王道とも言える機械構成を踏襲しています。縦置きの4リッターV12エンジンは、各バンクにDOHCを備え、7500rpmで350馬力を発生し、5速マニュアルトランスミッションと組み合わされていました。

 デザインは1970年代初頭の流行を色濃く反映しており、引き締まったプロポーション、一直線のウエストライン、そして部分的に隠された特徴的なヘッドライトが印象的です。

オークションに出品予定の1972年式ランボルギーニ「ハラマ400GT」(c)BROAD ARROW Auctions
オークションに出品予定の1972年式ランボルギーニ「ハラマ400GT」(c)BROAD ARROW Auctions

 1970年から1972年までの生産期間に製造された台数はわずか177台にとどまり、ランボルギーニ自身が「フェルッチオのお気に入りのひとつ」と表現したこのモデルは、その希少性、快適性、そして高い性能によって、現在も高く評価されています。

 この後期生産のハラマ400GTは、1972年5月19日にフランスの正規輸入業者を通じて、初代オーナーに納車されました。その後、1980年2月に2代目オーナー、1985年6月には3代目オーナーへとわたります。

 1989年、3代目オーナーはこのハラマをボローニャのランボルギーニ本社へと持ち込み、シルバーへの再塗装と、熟練スタッフによるエンジン整備を受けさせました。

 その後は使用頻度も控えめとなり、2009年に走行距離6万7280kmを示した状態でパリへと戻ります。さらに2012年3月、このハラマは4代目となる現在のベルギー人オーナーのもとへと引き継がれました。

 1989年にボディカラーの変更は行われたものの、このハラマは全体として手が加えられ過ぎることなく保たれており、オリジナル仕様へのレストアに最適な個体でした。

 そこで専門的なレストアが施されます。ボディは当時の雰囲気を忠実に再現したカッパー(銅色)に再塗装され、内装はベルギーのグループB.S.A.によって、ベージュの新しいレザーとカーペットで張り替えられました。あわせてフロントガラスの交換、クロームトリムおよびホイールの再仕上げも行われています。

 レストア後、現オーナーはこのクルマを特別な機会にのみ使用しており、委託販売時点でのオドメーターは6万8264kmを示しています。この数値はオリジナルであると考えられています。

 フェルッチオ・ランボルギーニのお気に入りとされたデザインでありながら、177台しか生産されなかった初期型400GTのハラマは、今日でも極めて珍しい存在です。

 この1972年式ランボルギーニ「ハラマ400GT」、予想落札価格は12万ユーロから16万ユーロ(1ユーロ=183.5円換算で、日本円で約2201万円から2935万円)とされています。

Gallery 【写真】4人乗りのランボルギーニ「ハラマ」を見る(35枚)
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