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高橋国光選手がル・マンを戦った伝説の「クレーマー・ポルシェ」がオークションに登場!公道走行もできるように“魔改造”された「グループC」カーの価値とは

1988年にあの高橋国光選手がル・マンを戦ったマシン

 2026年1月にフランスのパリで開催されるRMサザビーズのオークションに、1988年式「クレーマー ポルシェ962」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

 1980年代、WEC(FIA 世界耐久選手権)をはじめとするスポーツカー レースで活躍していたグループCレーシングカーの代表といえば、ポルシェ「956/962」でしょう。

 1988年シーズンが始まるまでに、ポルシェ956/962はFIA、IMSA、そして日本のスポーツカー選手権で21もの主要なタイトルを獲得し、ル・マン24時間レースでは6連勝を記録していました。

 ポルシェ956/962はワークスチームだけでなく、ドイツのプライベートチームとして有名なクレーマー レーシングからも参戦していました。

 今回の出品車、シャシナンバー「CK6-88」のポルシェ962は、1988年4月にハンガリーのハンガロリンクで開催されたヨーロッパ インターン シリーズに初めて出走し、デビューウインを飾りました。

 その後もさまざまなレースに参戦し、その年のル・マン24時間レースでは現在のケンウッド仕様に塗装され、B.ジャコメリ/高橋国光/岡田秀樹の3選手がドライブして9位でフィニッシュしました。

オークションに出品される予定の1988年式「クレーマー ポルシェ962」Ashley Border(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品される予定の1988年式「クレーマー ポルシェ962」Ashley Border(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 ちなみに、この年のル・マン24時間レースはジャガーがポルシェの連勝をストップして優勝しました。

 1989年4月に鈴鹿サーキットで開催されたレースに出走した後、このクレーマー ポルシェ962は一線を退きました。

 1990年にジョン・ウェングラーに売却され、彼は2001年までこのクルマを所有して、ときおりヒストリック レーシングイベントに参加していました。

 2009年には、英国在住の有名なコレクターであるマーティン・オヴェリントンの手に渡りました。

 彼もまた、このポルシェ962でル・マン クラシックやグッドウッド フェスティバル of スピードなどのイベントに参加しました。

 2021年にこのポルシェ962を手に入れた業者は、公道で使用可能な改造を施し、2022年には英国でナンバーを取得しました。

 この作業は、プロトタイプ スポーツカーのレストアとレースの準備で名高いデベンツリーのBBMスポーツに委託されました。

 そこで、パーキングブレーキレバー、エンジン冷却ファン、リアビューカメラ、ステアリングホイールに搭載されたデジタルディスプレイなどを装着し、細部まで手を入れて公道走行に対応させました。

 2022年5月のニュルブルクリンク24時間レースに参戦するため、オーナーはこのクルマで英国からドイツまで走って行きました。

 途中で、クレーマー レーシングとポルシェ博物館にも立ち寄りました。

 このポルシェ962には、車両の履歴ファイルに加え、スペアパーツ一式が付属しています。

 その内容は、フロントパネル2枚(1枚は損傷あり)、スプリントレース用のリアカウル、タイヤ&ホイール セットです。

 英国においては走行可能な1988年型のクレーマー ポルシェ962、オークションでの落札価格は80万ユーロ〜100万ユーロ(1ユーロ=約185円として、約1億4800万円〜約1億8500万円)と予想されています。

Gallery 【画像】「ケンウッド」ロゴが懐かしい! 1988年式の「クレーマー・ポルシェ」を見る(26枚)
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