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半世紀以上前の当時 最高時速280キロは世界最速級! スーパーカーブームを過ごした人には懐かしい「美しすぎるクーペ」がオークション登場 55年前の「ギブリSS」とは

完成度の高い1台

 2026年3月に米国フロリダ州アメリア島で開催されるブロードアローオークション主催のオークションにて、1971年式マセラティ「ギブリSS」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

 ギブリSSは、マセラティが誇るフロントエンジン・グランドツアラーの中でも特に完成度の高い1台です。

 1969年、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした流麗なギブリの高性能版として登場し、4.9リッターV8エンジンに大型ウェーバー製キャブレターと新設計クランクシャフトを採用することで、最高出力330馬力、最大トルク354lb-ft(約480Nm)へと向上しました。

 最高速度は174mph(約280km/h)に達し、当時の市販車の中で最速、かつもっともラグジュアリーなモデルと称されました。

オークションに出品予定の1971年式マセラティ「ギブリSS」(c)BROAD ARROW AUCTIONS
オークションに出品予定の1971年式マセラティ「ギブリSS」(c)BROAD ARROW AUCTIONS

 今回出品予定の個体は1971年式クーペで、新車時はロッソ・フオーコのボディにネロのコノリーレザー内装、赤いカーペットという華やかな仕様で仕上げられました。

 5速マニュアルトランスミッション、ボラーニ製ワイヤーホイール、パワーステアリング、ベッカー・ヨーロッパ製ラジオを装備していたことがビルドシートにより確認されています。1971年3月に完成し、同年9月にニューヨークの正規ディーラーへ納車されました。

 2013年にイタリアで登録された後、ボディを地金まで剥離する徹底したレストアが実施され、エンジン、トランスミッション、デファレンシャル、ステアリング、ブレーキ、サスペンション、内装、エアコンに至るまで主要機構が全面的にオーバーホールされています。

 2020年にはイタリアの専門家が精査を行い、高い仕上がりを確認するとともに、より工場出荷時仕様に近づけるための追加作業が施されました。ボディはロッソ・ルビーノ・メタリッツァートへ再塗装され、電装系や空調も整備されています。

 同年11月に米国へ戻り、以降は保管されてきました。オリジナルのビルドシートやロードテストシート、イタリア登録書類、2016年発行のマセラティ認定証が付属し、マッチングナンバーエンジンも確認されています。

 生産わずか425台のギブリSSクーペの中でも、完成度とオリジナリティを高い次元で両立した貴重な一台です。

 そんな1971年式マセラティ「ギブリSS」、予想落札価格は17万5000ドルから22万5000ドル(1USドル=157.5円換算で、日本円で約2757万円から3545万円)とされています。

Gallery 【画像】チョー美しい 55年前のマセラティ「ギブリ」を写真で見る(30枚)
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