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スーパーカーブームの時は大人気だった“小さなフェラーリ”を発見 53年前に登場した屋根開きの進化版「ディーノ246GTS」とは

脱着式ルーフパネルを備えたタルガトップ・ディーノ

 2026年3月に米国フロリダ州アメリア島で開催されるブロードアローオークション主催のオークションにて、1973年式フェラーリ「ディーノ246GTS」が出品される予定です。

 どんなクルマなのでしょうか。

「ディーノ246GT」は、フォーミュラ2規定への適合と、アルフレード“ディーノ”フェラーリ設計の2リッターV6エンジンのホモロゲーション取得を目的に開発された「206GT」の発展型として誕生しました。

 1969年のジュネーブ国際モーターショーで発表され、エンツォ・フェラーリとフィアット帝国のアニェッリ家による初の協業モデルとしても知られています。

 ホイールベースを延長し、排気量を2.4リッターへ拡大。3基のウェーバー製ツインチョークキャブレターを備えたV6はDOHCを採用し、195馬力を発生、5速ギアボックスを介して後輪を駆動しました。

 1972年のジュネーブショーでは、スカリエッティ製タルガトップ仕様の「ディーノ246GTS」が登場します。このモデルはブラックの脱着式ルーフパネルや、3連エアベントを備えたメタル製セイルパネルが特徴です。

 ミッドシップレイアウトによる理想的な重量配分と洗練されたフロントデザインにより、当初はブランド拡張モデルとして企画されたディーノは、瞬く間にフェラーリの名にふさわしいスポーツカーとして高い評価を確立しました。

 1974年の生産終了後も注文が続いたことは、その人気を物語っています。

オークションに出品予定の1973年式フェラーリ「ディーノ246GTS」(c)BROAD ARROW AUCTIONS
オークションに出品予定の1973年式フェラーリ「ディーノ246GTS」(c)BROAD ARROW AUCTIONS

 本車は1973年1月17日に工場を出荷し、米国へ輸入されました。

 同年5月31日、オハイオ州の初代オーナーへマローネ・メタリッツァートの外装にベージュレザー内装という1970年代らしい仕様で納車されています。エアコンとパワーウインドウを備え、クロモドラ製ホイールを装着する左ハンドルの米国仕様車です。

 その後、オーナーは変わりましたが、整備は著名な専門工房によって行われてきました。

 2021年にはステンレス製エキゾーストやコニ製ショック、サスペンションブッシュ、タイヤなどの交換、キャブレターのリビルド、電装系整備、エアコン整備など包括的なメンテナンスが実施されています。2016年にはクラッチ交換、2012年にはベッカー製ステレオの再生も行われました。

 現オーナーのもとでは、オリジナルカラーに基づく全面再塗装と内装の張り替えを含む外観リフレッシュが実施されています。

 スカリエッティ製ボディ番号1615をはじめ、シャシ、エンジン、トランスアクスルはいずれも記録と一致するマッチングナンバーを維持しています。

 脱着式ルーフや工具、専用ラゲッジ、各種書類も揃う、履歴明確で極めてオリジナル性の高いディーノ246GTSです。

 この1973年式フェラーリ「ディーノ246GTS」、予想落札価格は67万5000ドルから77万5000ドル(1USドル=157.6円換算で、日本円で約1億636万円から1億2213万円)とされています。

Gallery 【画像】超カッコいい! フェラーリ「ディーノ」を写真で見る(37枚)
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