最高時速349キロは当時“世界最速”の市販モデル! 33年前の英国スーパーカーが高値落札 走行わずか1257キロ ビッカビカの「ジャガー」とは
車名は目標値の最高速220mph(約354km/h)に由来
2026年3月に米国フロリダ州アメリア島で開催されたブロードアローオークション主催のアメリアオークション2026に、1993年式ジャガー「XJ220」が出品、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。
流麗なボディと圧倒的なパフォーマンスを兼ね備えたジャガー XJ220は、その名の通り“スーパーカー”という言葉を体現するモデルです。
1980年代後半、自動車メーカー各社は最高速200mph(約322km/h)を超えるマシンの開発競争を繰り広げていました。
ポルシェ「959」やフェラーリ「F40」、さらにブガッティ「EB110」などが注目を集める中、ジャガーもこの戦いに加わります。
XJ220の開発は、社内の有志エンジニアとデザイナーによる少人数チーム、通称“サタデークラブ”によって進められました。
通常業務の枠を超えて情熱を注ぎ込み、サプライヤーの協力も得ながらプロジェクトが推進されました。背景には、ル・マン24時間レースでの成功を踏まえ、レース技術を市販車へ投入する狙いがありました。
車名の「220」は、目標とした最高速220mph(約354km/h)を意味します。これは1949年に登場し120mphを記録したジャガー「XK120」へのオマージュでもあります。
デザインはキース・ヘルフェットが手がけ、優れた空力性能を持つ流麗なフォルムとリトラクタブルヘッドライトが特徴でした。

量産モデルの生産はトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)が担当し、専用工場で製造されました。1992年にデリバリーが始まり、最高速217mph(約349km/h)を記録して当時の市販車最速の座を獲得しています。
市販型はアルミ製ボディとハニカム構造シャシを採用し、3.5リッターV6ツインターボエンジンから534馬力を発揮しました。コノリーレザーを用いた内装も備え、スーパーカーの性能とジャガーらしいラグジュアリーを両立しています。
総生産281台のうち、今回紹介する個体は1993年秋にオーストリアへ新車納車された左ハンドル仕様です。スパシルバーの外装にスモークグレー内装を組み合わせた、当時の広報写真でも知られる代表的なカラーリングとなっています。
新車から30年以上を経た現在も走行距離はわずか1257kmにとどまり、ヘリテージ証明書やマニュアル、工具一式も付属します。保存状態の良さから、コレクターにも実走を楽しみたい愛好家にも魅力的な1台といえるでしょう。
この1993年式ジャガー「XJ220」、予想落札価格を上回る68万1500ドル(1USドル=158.3円換算で、日本円で約1億787万円)で落札されました。
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