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長年日本で過ごした「特別なランボ」を発見 32年前のモデルなのに走行1万3000キロ 創業30周年記念の限定車「ディアブロSE30」 脅威の落札価格とは

26年間日本で大切にされてきた1台

 2026年2月に米国フロリダ州マイアミで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに、1994年式ランボルギーニ「ディアブロSE30」が出品され、高値で落札されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

 ランボルギーニ・ディアブロSE30は、1993年に同社の創立30周年を記念して登場した特別なモデルであり、その発表当時、ブランド史上でも屈指のエキサイティングな一台と評されました。

 生産台数は最初は150台とされましたが、世界各国で人気が高まり、最終的には200台近くが生産されたといいます。

 公道走行が可能なレーシングカーという位置づけで開発され、従来のディアブロよりも高出力化が図られただけでなく、大幅な軽量化によって加速性能や運動性能が一段と高められています。

 パワーユニットには伝統のV型12気筒エンジンを搭載しつつ、燃料システムの改良やマグネシウム製インテークマニホールド、排気効率を高めたエキゾーストの採用により、最高出力は525馬力へと引き上げられました。

 四輪駆動のディアブロVTとは異なり、SE30はあえて後輪駆動を採用したスパルタンな仕様となっています。

 さらに、車内のスイッチで調整可能なスタビライザーにより、乗り味をロード向けからレース志向まで変化させることが可能です。ブレーキも競技用仕様が採用され、軽量化された車体を確実に制動します。

 車重は約1430kgと、標準の後輪駆動モデルより135kg以上、四輪駆動のVTと比較すると約181kgも軽量化されています。

 軽量化のため、ボディパネルにはカーボンファイバーが多用され、エアコンやパワーステアリング、オーディオシステム、多機能レザーシートといった快適装備は省かれました。パワーウインドウも廃され、スライド式ベンチレーション付きの固定式プレキシガラスが採用されています。室内には4点式ハーネスを備えたカーボンファイバー製シートが装着され、乗員をしっかりとホールドします。

 この個体は1994年11月にドイツのアウト・クレーマー(ボン)を通じて新車として納車されました。

オークションに出品、高値で落札された1994年式ランボルギーニ「ディアブロSE30」Robin Adams(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品、高値で落札された1994年式ランボルギーニ「ディアブロSE30」Robin Adams(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 ボディカラーは、このモデルの象徴ともいえる「ヴィオラSE30」で、ブルー・アルカンターラのインテリアと組み合わされています。

 シャシナンバー061のこの車両は、最初の3年間をドイツで過ごした後、1997年に日本へ輸出され、以降は東京、福井、愛知、そして2012年以降は神奈川と、日本国内でオーナーを変えながら大切に維持されてきました。

 2023年にアメリカへ渡って以降は、コンディション向上のために6万ドル以上が投じられています。

 ディアブロはその個性的な魅力によって近年再評価が進んでおり、とりわけ高性能なSE30は高い人気を集めています。

 本車はオリジナルカラーを維持しつつ良好な状態を保っており、過去12年間の走行距離は約1200km、総走行距離も約1万3000kmと低く、希少性の高い一台です。

 そんな1994年式ランボルギーニ「ディアブロSE30」、予想価格は130万ドルから150万ドルとされていましたが、最終的に162万7500ドル(1USドル=158.7円換算で、日本円で約2億5835万円)で落札されました。

Gallery 【画像】超カッコいい! パープルのランボルギーニ「ディアブロSE30」を写真で見る(22枚)
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