ラリー参戦歴もある56年前の「アルピーヌ」を発見 新車当時から珍しい“黄色”に塗装された「美しすぎるA110」とは
アルパインの創設者にちなんで名付けられた希少な黄色「ジョーヌ・レデレ」で塗装
2026年4月にモナコで開催されるRMサザビーズ主催のオークションにて、1970年式アルピーヌ・ルノー「A110 1300G」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
このクルマは、前部にラジエーターを備えるオプションに加え、航続距離を延ばすためのセンター燃料タンクも追加された、非常に魅力的な個体です。
さらにエクステリアは、アルピーヌ創業者の名に由来する希少なイエロー「ジョーヌ・レデレ」で新車時から仕上げられていたと考えられています。
この車両は、クロ・ド・カーニュのディーラー向けデモンストレーションカーとして供給され、その後、ニース在住のアマチュア・ラリードライバー、フランソワ・オルランディーニに「501 RP 06」のナンバープレートで販売されました。
その後はグループ4競技に参戦し、1970年9月9日に開催されたグルドン・コーソルス・ヒルクライムでデビューを果たしています。
1970年11月初旬には、ツール・ド・コルスのサポートレースである「ツール・イル・ド・ボーテ」に出場しました。このレースはナショナルライセンス保持者限定のイベントです。その翌週にはクリテリウム83ラリーにおいて総合8位を記録しています。
1971年シーズンに向けて車両は伝統的なメタリックブルーに再塗装され、オルランディーニはジュニア・モンテカルロ・ラリーに参戦しました。ニース周辺で行われた8つのスペシャルステージ、全65台の出場車の中で、見事総合2位を獲得しています。
1971年6月、最後の開催となったクーペ・デ・ザルプに出場した際には、第1ステージでのアクシデントによりリタイアを余儀なくされました。
その後このアルピーヌは売却され、フランス国内で複数のオーナーの手を経て、前オーナーのもとに渡ります。

前オーナーは本車をかつての姿へと蘇らせるべく大規模なレストアを実施しました。ボディ外板(ポリエステル)は交換されたものの、シャシおよびモノコック構造は維持されています。また当時の仕様に忠実なパーツの調達にも多くの時間が費やされ、最終的に印象的なジョーヌ・レデレのカラーで仕上げられました。
本車には、当時のエントリーフォームのコピーや歴史的写真資料も添えられています。競技歴を備え、希少な純正オプションを有するこのA110、落札予想価格は8万ユーロから12万ユーロ(1ユーロ=184円換算で、日本円で約1471万円から2200万円)とされています。
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