VAGUE(ヴァーグ)

10年以上の歳月を経てたどり着いた「ウォーターサーバーの完成形」――“目立たない上質”という価値がもたらすものとは

水のように、無色透明でいてほしい

 ウォーターサーバーは、本来、暮らしのなかで「あって当たり前」の存在であるべきだ。毎日使い、必ず目に入るものだからこそ、必要以上に主張すると空間のノイズになる。

 理想は、普段は存在を意識させず、暮らしの風景に静かに溶け込むこと。まさに“水”のように無色透明な存在感でいてほしい。

 しかし、ただ目立たなければいいわけでもない。冷水も常温水も温水も、欲しい瞬間にすぐ使えること。さらに、口にするものだからこそ、常に清潔であることも欠かせない。

 前に出すぎず、それでいて必要なときには確実に応える。ウォーターサーバーに求めたいのは、そんな“執事”のようなあり方だ。

 筆者も10年以上ウォーターサーバーを使ってきたが、この条件を満たす製品は意外と少なかった。便利でも生活感が強すぎたり、見た目はよくても使い勝手や衛生面に小さな妥協が残ったりする。

 毎日使うものだからこそ、その違和感は後から効いてくる。だからこそ、本当に完成度の高い一台に出会うのは難しいのである。

 そんななかで現れたのが、フレシャスの新モデル「dewo ii」だ。見た瞬間に感じたのは、これは単なる新製品ではなく、長い時間をかけて“正解”に近づいたプロダクトだということだった。

給水口にグラスを置いた瞬間の、凛とした佇まい。日常の何気ない「水を飲む」という行為を、豊かで心地よい時間へと引き上げてくれる
給水口にグラスを置いた瞬間の、凛とした佇まい。日常の何気ない「水を飲む」という行為を、豊かで心地よい時間へと引き上げてくれる

10年以上愛されてきた理由を、壊さずに進化させた

「dewo ii」は、2014年に登場した初代dewoの後継モデルだ。人間工学に基づく設計や、水パックを上から“乗せるだけ”で交換できる扱いやすさなど、支持されてきた基本設計はそのまま受け継がれている。

 新型というと大きな変化に目が向きがちだが、優れたリニューアルとは、変えるべきところと残すべきところを見極めることでもある。

 dewo iiは、初代が築いた「暮らしに調和するデザイン」と「使いやすさ」を守りながら、今の生活者に必要な部分だけを丁寧に更新した。

 成熟市場では、すべてを作り替えることが最適解とは限らない。長く愛されてきた理由を損なわず、不便と感じられていた点だけを磨く。その積み重ねが、ブランドへの信頼を強くする。dewo iiが放っているのは、“新しさ”というより“更新された信頼”なのである。

柔らかな光が差し込むリビングに馴染むキナリ。主張しすぎない「目立たない上質感」が、住まう人の美意識を高める
柔らかな光が差し込むリビングに馴染むキナリ。主張しすぎない「目立たない上質感」が、住まう人の美意識を高める

空間に馴染む色は、いまの家電における最重要機能だ

 今回のdewo iiで印象的だったのが、「キナリ」と「スミクロ」という色の設計だ。

 単なる白と黒ではなく、“環境に馴染む色”として選ばれており、どちらも壁紙や木の家具、リビングや寝室の静かな空気に自然に溶け込む。強く主張せず、空間の中で落ち着いて佇むことを優先した色である。

 これは、常設される家電にとって非常に重要な視点だ。ウォーターサーバーのように24時間そこにある製品は、性能だけでなく、“空間にどう居るか”そのものが価値になる。

 dewo iiは、上質でニュートラルなデザインに加え、直感的に使える操作性も備えることで、視覚的な静けさと使いやすさを両立した。だからこそ、dewo iiは“置きたくなるウォーターサーバー”に仕上がっている。

落ち着いたトーンのインテリアと共鳴する質感のスミクロ。光の当たり方で表情を変えるニュートラルな色設計が、空間に深い安らぎをもたらす
落ち着いたトーンのインテリアと共鳴する質感のスミクロ。光の当たり方で表情を変えるニュートラルな色設計が、空間に深い安らぎをもたらす

進化の本質は、機能を増やしたことではなく生活を整えたことにある

 dewo iiは、従来の冷水・温水・ECO温水に加え、ECO冷水、常温水、高温水を備え、温度帯を3種類から6種類へ拡張した。これにより、水は単に“飲むもの”ではなく、暮らしの場面に応じて使い分けるものへと進化している。

 重要なのは、機能が増えたこと以上に、日常への解像度が上がった点だ。朝は常温水、冷たすぎる水が苦手ならECO冷水、ミルク作りにはECO温水、料理には高温水と、生活の細かなシーンに自然に寄り添う。

 つまりdewo iiは、ウォーターサーバーを“便利な給水機”から、“暮らしの温度設計を支える道具”へ引き上げた。

 しかも、それを過剰な多機能化に見せていないのがうまい。必要な機能だけを厳選し、“ちょうどいい”ところで止めている。この抑制の効いた設計こそ、dewo iiの完成度の高さだ。

直感的な操作を可能にする天面のボタン配置。複雑な多機能さを感じさせない、抑制の効いたミニマルなデザインが美しい
直感的な操作を可能にする天面のボタン配置。複雑な多機能さを感じさせない、抑制の効いたミニマルなデザインが美しい

清潔さまで含めて、ようやく毎日置ける家電になる

 ウォーターサーバーは、見た目や便利さだけで選べる家電ではない。最後に効いてくるのは、やはり衛生面への信頼だ。dewo iiでは、内部の殺菌方式はUV-LED方式を搭載、清潔さを保ちながら日常の手入れの負担も抑えている。

 この進化が大きいのは、ウォーターサーバーの不安が“内部は本当に清潔なのか”に集まりやすいからだ。口にする水を扱う以上、製品側が静かに清潔さを担保してくれることの価値は大きい。

 さらにフレシャスは、富士山の標高約1000m地点の地下から採水した天然水を使用し、PFOS・PFOAが検出限界基準未満であることも示している。

 いま生活者が求めているのは、単なる便利さではなく、“何を信じて体に取り込むか”まで含めた安心感だ。dewo iiは、その変化を的確に捉え、機能、デザイン、水質への信頼をひとつの製品体験としてまとめ上げている。

フレシャスのこだわりは、その一滴にも宿る。富士山の標高約1000mから採水された天然水は、自然が育んだ安心と美味しさを届けてくれる
フレシャスのこだわりは、その一滴にも宿る。富士山の標高約1000mから採水された天然水は、自然が育んだ安心と美味しさを届けてくれる

これはウォーターサーバーの完成形であり、成熟市場の理想形でもある

 dewo iiのレンタル料は月額550円(税込)で、別途天然水代が必要。サイズは幅290mm、奥行363mm、高さ1125mm、重量18.2kg。数字だけ見れば派手さはないが、むしろそこに良さがある。奇をてらわず、暮らしに必要な要素を丁寧に磨き上げた一台だ。

 静かなデザイン、わかりやすい操作性、実生活に効く温度設定、そして衛生面の安心感。dewo iiは、“長く使いたくなる家電”の条件を高いレベルで満たしている。ロングセラーの本質を理解し、必要なアップデートだけを重ねた、その手つきも見事だ。

 ウォーターサーバーは、目立ちすぎず、便利で、清潔で、空間にも自然に馴染まなければならない。条件が多いからこそ完成は難しい。

 だからこそdewo iiを前にすると、ようやくここまで来たかと思う。10年以上の歳月を経てたどり着いた完成形。そう呼びたくなる理由が、この一台にはある。

J-WAVEなどのラジオパーソナリティとして知られるクリス智子さん。トークセッションでは、自身のライフスタイルに照らし合わせながら、「dewo ii」魅力について語る
J-WAVEなどのラジオパーソナリティとして知られるクリス智子さん。トークセッションでは、自身のライフスタイルに照らし合わせながら、「dewo ii」魅力について語る

●製品概要
FRECIOUS dewo ii(フレシャス・デュオ ツー)
レンタル料:月額550円(税込)
カラー:キナリ、スミクロ
サイズ:W290×D363×H1125mm
重量:18.2kg
出水温度:冷水/ECO冷水/常温水/温水/ECO温水/高温水
機能:6段階温度設定、UV-LED自動クリーニング
タンク容量:冷水1.5L/温水1.5L
消費電力:冷水80W/温水350W
発売:2026年3月25日
※別途、天然水代が必要
※販路によってプランや価格が異なることがございます。

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滝田勝紀
滝田勝紀
VAGUE家電統括プロデューサー
モノ雑誌の編集に15年以上携わり『デジモノステーション』編集長を歴任。現在は家電スペシャリストとして、国内外の最新テクノロジーを長年取材。All About家電ガイドやMakuakeエバンジェリスト、楽天ROOM公式インフルエンサー(フォロワー56万人超)など幅広く活動する。海外取材経験も豊富で、欧州家電メーカー本社や世界最大級の見本市「IFA」への造詣も深い。また、Z世代向けメディア運営やPR会社経営の傍ら、インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とのユニット「𝒾𝓃𝒞𝒶𝒹𝑒𝓃𝓏𝒶」で家電開発も手掛ける。機能とデザインの両面から、心地よい暮らしのあり方を提唱している。

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