ポルシェのレストア…正体はトラクターだったことも!? ポルシェ×東大先端研「LEARN with Porsche」同窓会で見た“子どもたちの成長”【Behind the Product#38】
プログラムを牽引する大人たちは子どもたちの成長に何を感じた?
このように、スカラーシップ生たちの心に多くの“気づき”をもたらしてきた「LEARN with Porsche」ですが、“あの夏”から時間を置いての同窓会という場で、改めて皆の反応と感想に触れた大人たちは何を感じたのでしょう?
まずは、サマープログラムを牽引する赤松助教が次のように話してくれました。
「すべての生徒が必ず部活に入らなければならない学校があるのですが、そこに通うある参加者が『学校の部活に代わる世界もあるんだと初めて実感しました。世界が広がりました!』と話してくれたのは、とてもうれしかったですね。始めは大人しかったり、コミュニケーションが苦手だったりする参加者もいたのですが、今日は皆、それぞれの道をしっかりと歩み始めているなと感じました。
プログラムに参加した高校生のときには『焦りを感じていた』という子どもが、その状況を抜けて“自らの足で歩く”、“自分の意思で進む”というフェーズに入ったことを実感でき、プログラムを開催してきて本当によかったと感じています」
進級や進学にともない、ひとり暮らしや海外経験などを経験している参加者も多く、子どもたちのちょっとした会話や報告から、皆の成長を実感することが多かったと赤松助教は振り返ります。
一方、中邑さんは「私たちのプログラムに対して、子どもたちは理不尽だと感じたり、この作業をすることに意味はあるのか? と疑問を抱いたりするシーンが少なからずあったはずです」と続けます。

「『LEARN with Porsche』は“すぐに答えが出ない”プログラム。参加し終えてもなお、考える、考え続けるという内容の方が子どもたちにとってもいいと思うのです。
現在の学校教育は、効率的かつ計画的で素晴らしいですし、子どもたちもよく勉強していると思います。でも我々は、『学校で勉強した内容が世の中で使えるのかどうかは別問題なんだよ』という問いかけを、皆に投げかけているつもりです」
そうした子どもたちへの問いかけは、まさに“自分の足で”、”自分の意志で”進む力を育む原動力となっていることでしょう。
では、“Porsche. Dream Together”をCSR活動のスローガンに掲げ、日本の社会に根差し、若者が夢に向かう力を養うことを目的に「LEARN with Porsche」を推進しているポルシェジャパンの黒岩さんは、同窓会参加者たちの言動に対し、どのような印象を抱いたのでしょう?
「当初は、我々の活動はこれでいいのか? 正しいのか? という不安もありました。また、プログラムを提供する側と受ける側との間に、壁があると感じたことも少なくありません。
実は1期生の中に、すごくとがって目立つ参加者がいたのですが、今回の同窓会では互いにひとりの人間として話をすることができ、『当時はこう感じていた』という本心を聞けたのはうれしかったですね。
夏のプログラムから時間を経て、参加した子どもたちの声を改めて聞いてみて、我々の活動は間違っていなかったと実感しました。持続性、つまり継続していくことは重要ですね」
参加者たちの成長、そしてプログラムの変化や進化。これは回数を重ね、時を経てきたからこその正直な感想といえるでしょう。その上で黒岩さんは、次のように続けます。
「広報という立場からいえば、『LEARN with Porsche』の運営は本職ではありません。しかし、現在ではすっかり私のライフプロジェクトとなっていますし、まだまだ続けたいと思っています。
悩みや不安を抱えた参加者も多いのですが、子どもたちが時間をかけて成長していく姿を見届けるのは、大きな喜びと意義があると思っています。こうした人と人とのつながりは財産といえますね」
そんな黒岩さんの話を聞いて、「LEARN with Porsche」は人の出会いを通じて若者の未来を育む、まさに“Porsche. Dream Together”を体現したプログラムだと実感したのでした。
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