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かわいい浴衣を着て巡りたい 明治・大正から続く「レトロ建築」が“映え”すぎる 雰囲気だけじゃなく泉質も良い“共同浴場”3選

最後は重要文化財にも指定されている湯屋

●愛媛県「道後温泉」

 最後に紹介するのは、愛媛県松山市にある「道後(どうご)温泉本館」です。
 
 道後温泉は日本最古の温泉のひとつともいわれており、そのシンボルである本館は、1994年に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された建物です。

愛媛県「道後温泉」
愛媛県「道後温泉」

 1894年に当時の道後湯之町町長であった伊佐庭如矢によって改築された木造三層楼の建物であり、屋上には赤いギヤマンガラスがはめ込まれた「振鷺閣(しんろかく)」が設けられています。

 この振鷺閣には刻太鼓が吊るされており、現在でも朝6時、正午、夕方6時の1日3回、太鼓の音が温泉街に響き渡ります。

 2019年からは建物を保存するための修理工事が行われていましたが、2024年12月に約5年半にわたる工事が完了し、全館での営業が再開されました。

 道後温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、18本の源泉をブレンドすることで適温にしており、無加温および無加水の源泉かけ流しを実現しています。

 館内には「神の湯」と「霊の湯」という2種類の浴室があり、入浴のみのプランから、貸し浴衣やお茶菓子が付く休憩室利用のプランまで、複数の利用方法が設定されています。

 さらに、全館営業再開に伴い「しらさぎの間」や「飛翔の間」といった新たな貸切室が設けられたほか、皇室専用の浴室である「又新殿(ゆうしんでん)」の観覧も可能です。

※ ※ ※

 今回取り上げた歴史的な建築物を持つ共同浴場は、いずれも建築から長い年月が経過していますが、適切な保存修理や維持管理によってその姿が守られています。

 いずれの施設も、単に入浴するだけでなく、その空間が持つ歴史や建築様式を体感できる点に特徴があり、当時の建築美を直接肌で感じることが可能です。

 明治や大正の息吹が残るこれらの湯屋を巡ることは、日本の温泉文化の深さを再認識する貴重な機会となるはずです。

Gallery 【画像】やっぱり日本の温泉っていいよね! 3選で紹介した共同浴場を写真で見る(21枚)
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