走行わずか92キロの“ほぼ新車” 極上の「白いフェラーリ」を発見 “史上最強の自然吸気V12”にハイブリッドシステムを組み合わせたハイパーカー「ラ・フェラーリ」の気になる予想価格は
現存するラ・フェラーリの中でもっともコンディションの良い1台
2026年5月に開催されるブロードアローオークション主催のオンラインオークションに、シンガポールから2015年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

1984年に登場した「288GTO」から最新の「F80」に至るまで、フェラーリのフラッグシップモデルは常にマラネロの技術力を象徴する存在であり続けてきました。
そして2013年に登場したラフェラーリは、フェラーリ初のハイブリッド・ハイパーカーとして、その思想を極限まで押し進めたモデルでした。
車体中央に搭載されるのは、6.3リッター自然吸気V型12気筒エンジンです。
最高出力は800CV(約800馬力)に達し、当時フェラーリの市販車に搭載された自然吸気V12としては史上最強を誇りました。
圧縮比は驚異的な13.5:1、レッドラインは9250rpmに設定されており、高回転域まで一気に吹け上がるその特性は、まさにレーシングエンジンそのものといえます。
一方でフェラーリは、この高回転型エンジンの低速域トルクを補うため、F1由来のHY-KERS電動モーターを組み合わせました。163馬力を発生するモーターが加速初期を力強く支え、システム総出力は963馬力に達します。そのパワーは7速デュアルクラッチ・トランスアクスルを介して後輪へ伝達され、圧倒的な加速性能を実現しました。
今回紹介されるシャシナンバー214333は、希少な「ビアンコ・フジ」で仕上げられた1台です。
フェラーリ伝統のロッソ・コルサとは異なるこの特別なボディカラーは、ラフェラーリの造形美をより際立たせています。さらにイエローの「ジャッロ・モデナ」ブレーキキャリパーが鮮烈なアクセントを添え、インテリアにはビアンキ/ネリのレザーが組み合わされています。
ステアリングホイールにはオーナー名の刻印も施されており、極めてパーソナルな仕様となっています。生産時に発行されたスペシャルシリーズ用の「イエローブック」によれば、本車両は2015年11月に香港の正規フェラーリディーラーであるオート・イタリアLTDへ納車されました。

コンディションは極めて優秀で、カタログ制作時点での走行距離はわずか92km。現存するラ・フェラーリの中でも最少走行距離の一台に数えられる存在です。
そのため整備履歴も非常に丁寧で、2019年には香港の正規ディーラー、ブラックバード・コンセッショネアーズにて年次点検を実施。さらに2022年には84km時点で4年ごとのメジャーサービスを受け、エンジンオイルやブレーキフルード、各種フィルター、ドライブベルト、シール類、クーラントホースなどがメーカー基準に従って交換されています。2025年11月にはイタル・オートによる202項目点検も実施されましたが、長期保管に伴うハイブリッド車特有の問題として、高電圧バッテリーの交換時期が指摘されています。
この2015年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」、予想落札価格は425万ユーロから475万ユーロ(1ユーロ=183.6円換算で、日本円で約7億8000万円から8億7000万円)とされています。
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】