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8リッターW16エンジンは1578馬力で重量1450キロ 「異次元すぎるブガッティ」が高額落札 「火の玉」を意味する40台限定のサーキット仕様「ボリード」の正体とは

限定台数40台 走行距離はわずか359kmの極上モデル

 2026年4月にモナコで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに2024年式ブガッティ「ボリード(Bolide)」が出品され、高額で落札されました。
 
 ブガッティ・ボリードは、公道走行という制約を一切排除し、サーキット走行だけを目的に開発された究極のトラックマシンです。

 わずか40台限定で生産されたこのモデルは、従来のブガッティ製ハイパーカーをさらに上回る圧倒的な性能を実現しています。

「火球」を意味するその名の通り、2021年にコンセプトモデルとして初公開されました。伝説的な8リッターW16エンジンを超軽量シャシと組み合わせ、極限までダウンフォースを追求した実験的モデルとして披露されたのです。

 その反響は非常に大きく、ブガッティは市販化を決定。2024年からデリバリーが始まりました。

 ボリードには、サーキット専用として新開発されたカーボンファイバー製モノコックが採用されています。

 W16エンジンは「シロン」より60mm前方に配置され、シャシはF1やル・マン・ハイパーカーで用いられる最高品質のカーボンコンポジット素材を使用。安全性もFIAル・マン・ハイパーカー基準に適合しています。

オークションで高額落札された2024年式ブガッティ「ボリード」Simon Gosselin(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションで高額落札された2024年式ブガッティ「ボリード」Simon Gosselin(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 また、極限まで削ぎ落とされたボディワークは、最高速域で車重の約2倍にも達するダウンフォースを発生させます。

 車重は1450kgで、シロンより545kgも軽量化されました。一方でエンジン出力は1578馬力へ高められ、最大トルクは2250rpmで約1600Nmを発生。吸排気系や冷却システムも全面的に見直され、高回転域でのレスポンス性能を向上させています。

 その結果、0-100km/h加速はわずか2.2秒、最高速度は380km/hという驚異的なスペックを誇ります。

 制動面ではブレンボと共同開発したカーボンブレーキを採用し、フロント8ポット、リア6ポットキャリパーを装備。さらにプッシュロッド式サスペンションと過激なエアロダイナミクスにより、LMP1マシンに匹敵するコーナリング性能を実現しています。

 インテリアも完全専用設計です。シートはモノコックへ直接固定され、ステアリングはテストドライバーの意見を反映したコンパクトなレーシングタイプを採用。高速域での操作性を重視し、主要スイッチが最適配置されています。

 今回出品された個体は、約29万1000ユーロ相当ものオプションを装着した特別仕様です。

 アジャイルブルーのティンテッドカーボンとノクターンカラーを組み合わせた外装だけで約10万ユーロを費やしており、ブルーアクセントやフランス国旗グラフィックなども追加されています。内装にはフレンチレーシングブルーとブラックのアルカンターラを採用し、アルミ製ロゴ入りシートや専用トリムによって特別感を高めています。

 走行距離はわずか359km。そんな極上ボリードは433万6250ユーロ(1ユーロ184.9円換算で、日本円で約8億200万円)で落札されました。

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