量産型として3台目につくられた“初期の初期”ランボを発見 ブルーのボディが鮮やかな「ミウラP400」の価値とは
約753台が作られた「ミウラ」のなかでも貴重なP400
2026年8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催される自動車の祭典「モントレー・カーウィーク」開催時に行われるRMサザビーズ主催のオークションで、1967年式ランボルギーニ「ミウラP400」が出品される予定で、早くも話題となっています。
どんなクルマなのでしょうか。
ランボルギーニ「ミウラP400」は、スーパーカーという概念を決定づけた歴史的モデルとして今なお語り継がれています。
その美しさと性能は1960年代当時としては衝撃的であり、後の高性能ミッドシップスポーツカーの礎を築いた存在でした。
開発を担ったのは、ジャンパオロ・ダラーラ、パオロ・スタンツァーニ、そしてテストドライバーのボブ・ウォレスという、当時のランボルギーニを支えた精鋭チームです。
彼らは3.9リッターV型12気筒エンジンを横置きミッドシップで搭載し、トランスミッションと一体化した革新的な構造を採用しました。
これにより、ミウラは卓越した運動性能を実現するとともに、“世界初のスーパーカー”とも称される存在となりました。
さらに、ベルトーネに在籍していた当時22歳の若きデザイナー、マルチェロ・ガンディーニが手がけた流麗なボディデザインも大きな魅力です。低くワイドなシルエットと官能的な曲面で構成されたスタイルは、現在でも自動車デザイン史に残る傑作として高く評価されています。

今回紹介される個体は、シャシナンバー「01024」を持つ極めて初期のミウラP400です。
著名な資料「The Lamborghini Miura Register」によれば、この車両は試作車やプリプロダクションモデル(量産前車)を含めても8台目にあたる非常に初期の生産車で、市販型としてはわずか3台目とされています。
初期型ならではの特徴も多く備えており、薄い鋼材を用いた“シンシャシ”構造を採用しているほか、センターコンソールには後期型より多い9個のスイッチランプを装備。さらに木型を用いた手叩き成形ボディや、初期車特有の「010」シャシナンバーなど、プロトタイプに近い仕様を色濃く残しています。
ボディカラーは「ブルー・ミウラ」で、この色を採用した最初のP400でもあります。インテリアには“セナペ”と呼ばれるマスタードカラーが組み合わされ、非常に個性的な仕様となっていました。
1967年にイタリア・ミラノのディーラーを通じて納車された後、この車両は早い段階でアメリカへ渡ったとみられています。その後、長年カリフォルニア州のオーナーが保有し、2016年に現在のオーナーへ引き継がれました。
現オーナーは、4年以上に及ぶ大規模レストアを実施。フレーム補強や電装系改良、防火対策など安全性向上も図られたほか、エンジンとギアボックスには後期型同様のスプリットサンプ化が施され、耐久性も高められています。
また、内外装はオリジナルカラーへ復元され、インテリアにはアイボリーレザーや当時と同じメーカー製ファブリックを採用。極めて美しい仕上がりとなりました。
2022年にはランボルギーニ・ポロストリコ認証を取得し、マッチングナンバーエンジンであることも確認されています。さらに2024年のコンコルソ・イタリアーノでは「ベスト・ランボルギーニ」を受賞するなど、高い評価を獲得しました。
ミウラの中でも特別な存在といえるこの初期型P400は、歴史的価値と芸術性、そして圧倒的な存在感を兼ね備えた1台といえるでしょう。
この1967年式ランボルギーニ「ミウラP400」、190万ドルから280万ドル(1USドル=158.9円換算で、日本円で約3億192万円から4億4493万円)とされています。
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