長く愛され続ける理由がある… “雰囲気が反則級”なだけじゃなく泉質もイイ 100年以上の歴史を持つ名湯を楽しめる「温泉宿」3選
深い歴史と豊かな成分に裏打ちされた、心身を潤す3つの名湯宿
日本全国には、四季折々の風情とともに愉しめる温泉地が点在しており、それぞれの地域で独自の文化を育んできました。
なかでも100年以上の歴史を有する温泉宿は、その土地の風土に根ざした物語を持ち、訪れる者に静かな時間を提供します。
今回は、100年を超える長い歳月のなかで愛され続けてきた、特徴ある3つの温泉宿を取り上げます。
●山形県「日本の宿 古窯」
まず取り上げるのは、山形県かみのやま温泉に位置する「日本の宿 古窯(こよう)」です。
かみのやま温泉自体が約560年前に開湯した歴史ある温泉地であり、古窯はこの地で40年以上にわたり、日本のホテル旅館100選のトップ10に数えられ続けてきました。

宿の名称は、敷地内から発掘された約1300年前の奈良時代の窯跡に由来しており、歴史の深さを随所に感じさせます。
こちらの温泉は「ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉」という泉質であり、三大美人泉質のひとつに数えられます。
とくに天然の化粧水とも呼ばれるメタケイ酸の含有量が多く、1000ミリグラムあたり76ミリグラムという高い数値を誇ります。
展望大浴場からは蔵王連峰とかみのやまの夜景を一望でき、開放感のある環境で湯浴みをすることが可能です。
宿の料理は、最高級の山形牛や米沢牛、契約農家から直送される新鮮な野菜など、山形の風土を反映した地産地消のメニューが中心に用意されます。
また、客室は、令和元年にリニューアルされた露天風呂付客室から、伝統的な和室、洋室のシングルルームまで幅広く用意されています。
●栃木県「小滝鉱泉」
続いて紹介するのは、栃木県矢板市の山奥に位置する「小滝鉱泉」です。
この宿は明治初期の開湯から100年以上の歴史を数え、現在も渓谷の谷底にひっそりと佇む一軒宿として知られています。

周辺は小滝と渓流に囲まれた自然豊かな環境であり、目の前の川では天然のヤマメが泳ぐ姿も見られます。
小滝鉱泉の大きな特徴は、日本でも珍しい鉄分とメタケイ酸を豊富に含んだ弱酸性低張性冷鉱泉である点です。
自然湧出する鉱泉を沸かして使用しており、特に鉄分による保温効果の高さと、メタケイ酸による肌の角質を軟らかくする働きが報告されています。
一般的適応症としてリウマチや神経痛、関節痛などが挙げられるほか、きり傷や慢性皮膚病といった皮膚への作用も期待できます。
食事は夕食、朝食ともに部屋まで運ばれるスタイルをとっており、周囲に気兼ねなく地元の味を堪能できます。
また、宿の客室数は全7室と限られており、素朴な家庭料理とともに静寂な時間を過ごすことが可能です。
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