「50周年にふさわしいノーチラスです…」|時計界の頂点ブランド「パテック フィリップ」2026年のコレクション解説【Part2】
誕生50周年を迎えた「ノーチラス」
まず注目せずにいられないのが誕生50周年を祝ったラグジュアリー・スポーツウォッチの「ノーチラス」。そのデスククロックを含む4つの新作だ。
1976年に誕生したノーチラスは、オンでもオフでも常にアクティブに活動するセレブリティのために生まれた、「ラグジュアリー・スポーツウォッチ」のパイオニア的な存在だ。
ドレッシーであると同時にスポーティで、オン/オフを問わずにあらゆるーシーンで着けられる。
「ウエットスーツにも、タキシードにも合う」という当時の広告コピーは、今振り返ってもなかなかに鮮烈だ。

このモデルをデザインしたのは20世紀最高のウォッチデザイナーとして伝説となったジェラルド・ジェンタ氏。
潜水艦の「舷窓(げんそう:船の丸窓)」から着想を得てデザインされたケースの、左右にある「耳」のような突起は、潜水艦の窓をきつく締め付けるためのヒンジ(蝶番)を表現しているという。
なぜノーチラスという名前なのか。潜水艦がお好きな方ならご存知かもしれない。ジュール・ヴェルヌが書いたSF小説の名作『海底二万マイル』に登場する潜水艦の名前がノーチラス号だからだ。そしてアメリカ海軍もこの小説にちなんで、世界最初の原子力潜水艦にこの名を付けている。初代が2ピース構造のケース(現在は3ピース構造)で実現した「120m防水」という防水性は、当時としては画期的なものだった。
そして今年発表された、誕生50周年記念モデルは3本の腕時計と1個のデスククロック。
誕生から半世紀を経てノーチラスには今や、パーペチュアルカレンダーやフライバック・クロノグラフ&トラベルタイム(パテック フィリップ独自のデュアルタイム機構)のような複雑時計までラインナップされている。
だが記念モデルとなる腕時計の新作3本は初代に原点回帰した。文字盤は初代と同様のブルーの横エンボス仕上げ。
そして機能を2つの針だけの時分表示に絞り、また歴史と伝統を誇るマイクロローター式自動巻き機構を備えた超薄型の傑作機械式ムーブメント「キャリバー240」の搭載で、ケース厚6.9mmというスポーツウォッチとしては今も最高クラスの薄さを実現している。
つまりノーチラスのエッセンスが凝縮されているのだ。これほど50周年にふさわしいモデルはない。
伝説の超薄型ドレスウォッチが原点回帰!
そしてもうひとつ、時計愛好家や世界中のセレブリティから歓喜の声が上がっているモデルがある。
黄金比(1:1.618)に基づいた、円でも長方形でもない美しい楕円形で、メゾンが誇る超薄型(厚さ2.53mm)の自動巻きムーブメント「キャリバー240」を搭載し、ケース厚5.9mmという超薄型ケースを持つロングセラーモデル「ゴールデン・エリプス」の2本の新作だ。

1968年に誕生したメゾンのアイコンであり、シンプルだが優雅なそのフォルムから超薄型・2針ドレスウォッチの究極と讃えられるこのモデル。
今年の新作はホワイトゴールドケースで、史上初めてトレンドともいえるグリーン系、ソレイユ仕上げのオリーブグリーン文字盤を採用。
カーフストラップも同じオリーブグリーンで統一され、モデル誕生40周年を記念して2008年に登場したプラチナケース×ブルー・ソレイユ文字盤、50周年を記念して2018に登場したローズゴールドケース×エボニーブラック・ソレイユ文字盤とともひと味違うテイストが新鮮だ。
しかも2本のうちの1本「Ref.3738/100G」は、2008年から定番になっていた縦39.5×横34.5mmの通称“ジャンボサイズ”ではなく、1968年に誕生し2018年に生産中止となっていた伝説のオリジナル仕様。
横31.1 × 縦35.6 mmというミディアムサイズのケースを採用する、つまりオリジナルなプロポーションの17年ぶりの復活なのだ。
話題になるのは当然と言えるだろう。
時計通好みの「カラトラバ」
ラウンドケースウォッチの定番「カラトラバ」にも今年は見逃せない新作が登場している。
レディスモデルでは、オフィサースタイルのケースにブレゲ数字のインデックスを備え、シンプルな美しさを追求した2本が登場した。サンドベージュ・ソレイユ文字盤の「7200/50G-001」とアイスブルー・ソレイユ文字盤の「7200/50G-012」。34.6mmというケース径は男性にとっても魅力的だ。

さらにメンズでは、オフィサーケースのホワイトゴールドモデル「Ref. 5227G」が登場した。
ホワイトゴールド製のアントラサイト《オビュ(弾丸)》型アワーマーカーを備えた、ローズゴールドめっきオパーリン文字盤のアンティークモデルを彷彿させる味わい深いテイスト。
これもゴールデン エリプスと同様に飽きの来ない、時代を超えて輝き続ける1本として見逃せない。
◆問い合わせ:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
電話:03-3255-8109
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