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珍しい“鉄色”の「ラ フェラーリ」がベルギーのオークション史上最高額で落札 ワンオーナーでバッテリー交換済み ハイブリッドスーパーカーの気になる価格とは

518万1250ユーロ(約8億8000万円)で落札

 フェラーリの限定スーパーカー「ラ フェラーリ」の中古車相場が、再び大きな注目を集めています。

 2026年10月9日、ベルギーのクノック・ヘイストで開催されたブロードアロー・オークションの「ザウテ・コンクール・オークション」に出品された2015年式「ラ フェラーリ」が、518万1250ユーロ(約8億8000万円)で落札されました。

 これは同オークションの最高額であるだけでなく、ベルギーで開催された自動車オークションにおける史上最高額を記録する結果となりました。

オークションに出品され高額落札された2015年式「ラ フェラーリ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品され高額落札された2015年式「ラ フェラーリ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 今回の落札価格は、事前の予想価格400万〜500万ユーロを上回るものです。入札は200万ユーロから始まり、400万ユーロに達した後も競り合いが続きました。最終的には会場から大きな拍手が沸き起こるなか、歴史的な金額で落札されています。

 ラ フェラーリは2013年に発表された、フェラーリ初のハイブリッド・ハイパーカーです。

「エンツォ フェラーリ」の後継に位置づけられ、自然吸気6.3リッターV型12気筒エンジンにF1由来のハイブリッドシステム「HY-KERS」を組み合わせています。

 エンジンの最高出力は800CV、モーターの出力は163CVで、システム合計出力は963CV。生産台数はクーペが499台に限られ、発表当時からコレクターの間で高い人気を集めてきました。

 今回の出品車両が注目された理由は、希少性とコンディションにもあります。

 ボディカラーは、ラ フェラーリではごく少数しか採用されなかったグリジオ・フェッロ・メタリッツァート。

 2015年2月にベルギーで新車登録され、新車時からワンオーナーで維持されてきた個体です。

 走行距離はカタログ掲載時点で1万3069km。正規ディーラーで継続的に整備され、整備記録や保証関連書類も残されています。

 さらに重要なのが、2026年8月に高電圧バッテリーを保証によって新品交換していることです。

 ハイブリッドシステムを搭載する初期のハイパーカーでは、経年劣化したバッテリーの修理・交換費用が将来的な懸念材料となります。その点、この個体は高額な整備項目が保証修理によって更新されており、購入後の維持を考えるうえでも魅力的な条件を備えていました。

オークションに出品され高額落札された2015年式「ラ フェラーリ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品され高額落札された2015年式「ラ フェラーリ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 ラ フェラーリの価格上昇は、今回だけの現象ではありません。

 2026年には米国のオークションでも600万ドルを超える落札例が相次ぎ、8月のRMサザビーズ・モントレーでは869万5000ドルという記録的な価格がついています。個体ごとの仕様や履歴によって価格は異なるものの、希少なフェラーリのフラッグシップに対する需要の強さがうかがえます。

 今回のザウテ・コンクール・オークションでは、ポルシェ918スパイダーが321万2500ユーロ、マクラーレンP1が189万625ユーロで落札されました。2010年代を代表するハイブリッド・ハイパーカー3台がそろったなかでも、ラ フェラーリは突出した評価を獲得したことになります。

 単に希少な限定車というだけでなく、自然吸気V12エンジンと電動技術を融合した時代の節目を象徴する存在であること。

 そして、良好な履歴や仕様を備えた個体を求めるコレクターが世界中にいること。今回の落札結果は、ラ フェラーリが現代のフェラーリ史において特別な価値を持つモデルであることを、あらためて印象づけました。

Gallery 【画像】超めずらしいカラーの「ラ フェラーリ」を見る(28枚)

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