VAGUE(ヴァーグ)

ニュル北コース初の“6分台”を叩き出したポルシェ「918スパイダー」が高額落札 世界に1台の特別仕様が“ハイパーカー御三家”の競演で見せた実力とは

予想額を超える321万2500ユーロ(約5億5000万円)で落札

 2015年式ポルシェ「918スパイダー ヴァイザッハ・パッケージ」が2026年10月9日、ベルギーで開催された「ザウテ・コンクール・オークション2026」に出品され、321万2500ユーロ(約5億5000万円)で落札されました。

 予想価格は260万〜300万ユーロでしたが、その上限を超える結果となりました。

 今回のオークションでは、フェラーリ「ラ フェラーリ」、マクラーレン「P1」、そして918スパイダーという、2010年代を代表するハイブリッド・ハイパーカー3モデルが集結しました。いわゆる「ハイパーカー御三家」の競演です。

 落札価格を比較すると、ラ フェラーリが518万1250ユーロ、918スパイダーが321万2500ユーロ、P1が189万625ユーロ。

 918スパイダーは3モデルのなかで2番目の価格となり、P1を大きく上回りました。ラ フェラーリには及ばなかったものの、コレクター市場におけるポルシェの存在感を示す結果といえます。

オークションに出品され高額落札された2015年式ポルシェ「918スパイダー ヴァイザッハ仕様」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品され高額落札された2015年式ポルシェ「918スパイダー ヴァイザッハ仕様」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 今回の個体が特別なのは、単にヴァイザッハ・パッケージを装着しているからではありません。ボディカラーは、ポルシェの特別注文プログラムによる「スポーツクラシック・グレー」。インテリアにはエスプレッソカラーのレザーを組み合わせています。

 この仕様は、ヴァイザッハ・パッケージを含めて世界で唯一とされるものです。

 さらに、2026年9月にはポルシェ正規ディーラーで約3万5000ユーロをかけた整備を実施。走行距離は1万8870kmで、継続的な整備履歴も残されています。希少な仕様に加え、整備状況が明確なことも評価につながったと考えられます。

 918スパイダーは、4.6リッターV型8気筒自然吸気エンジンに2基のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車です。システム最高出力は887馬力、0-100km/h加速は2.6秒、最高速度は345km/h。生産台数は918台に限定されました。

 ヴァイザッハ・パッケージは、マグネシウムホイールやカーボン製エアロパーツなどを採用し、標準仕様から約40kgの軽量化を実現したオプションです。ニュルブルクリンク北コースでは6分57秒を記録し、市販車として初めて7分を切ったことでも知られています。

オークションに出品され高額落札された2015年式ポルシェ「918スパイダー ヴァイザッハ仕様」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品され高額落札された2015年式ポルシェ「918スパイダー ヴァイザッハ仕様」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 近年のオークションでは、918スパイダーの希少仕様が高額で取引されています。

 2025年8月のRMサザビーズ・モントレーでは、走行距離約640kmの個体が270万ドルで落札されました。また、2026年4月のBroad Arrow主催オークションでは、北米向け唯一のリビエラブルーのヴァイザッハ仕様が468万ドルを記録。2026年2月には、メカム・キシミーで特別なオレンジの個体が605万ドルで落札されています。

 いずれも仕様や走行距離が異なるため単純比較はできませんが、希少な個体への需要が強まっていることがうかがえます。

 電動化が進む現代のスポーツカー市場において、918スパイダーはエンジンとモーターの融合を早くから実現した歴史的モデルです。今回の約5億5000万円という落札価格は、その技術的な価値に加え、世界で唯一とされる仕様がコレクターの心をつかんだ結果といえるでしょう。

Gallery 【画像】名車ポルシェ「918スパイダー」を見る(22枚)

VAGUEからのオススメ

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

RECOMMEND