VAGUE(ヴァーグ)

渡航制限されているいま、空港の現役ベンチを自宅で使って旅気分! 日本で生産するスペイン発のAeroとは

「Aero」の細部に宿るデザインの力

 そもそも製品名である「Aero」とは、「空気」を意味する言葉。「空気のような」という表現は、存在しているのに存在していないかのように「場」に溶け込んでいることである。つまり、「Aero」はランドスケーププロダクトとして重要な、主張しすぎないデザインなのだ。

 そして、「空気」のように軽やかなデザインでもある。

  • Aeroには、背もたれのあるものとないものの2タイプがラインナップされている

●航空機を思わせるデザイン

 Aeroには大きく、背もたれがあるもの(2−7人掛)と、ないもの(ウィズアウトバック:2−4人掛)のふたつのタイプがある。さらに脚2本で設置するかウォールハンギングするかをそれぞれ選択可能だ。

 いずれもふたり掛けならば、個人宅の庭に設置してもちょうどよいサイズであるし、ガレージに設置してもとても良く似合う。それこそ旅好きならばリビングに置いて、旅の途中で訪れた空港の気分に浸るのもいいだろう。

 とくに航空機マニアにはおすすめ。Aeroのアルミ形材は、飛行機の翼をイメージさせるデザインだからだ。このアルミ押出形材の座面の端部は、6ミリのステンレスプレートをサンドブラスト処理し、六角穴付き皿ボルトで接合されているのだが、この部分が航空機のパーツのような仕上がりで、なんともマニア心がくすぐられるのである。

 アルミ形材のテクスチュアもいい。深さ0.5mmの細かなリブは、手触りだけでなく、単調になりがちなアルミ形材の表情に陰影を与える役割も担っている。

 脚は直径12mmのステンレススチール製の丸鋼を、3次元曲げ加工して作られている。シンプルであるがゆえに主張しないので、座面が空中に浮いているように見える効果もある。

* * *

 風憩セコロ広報担当にAeroに関してアピールしたいことを尋ねると、「ベンチひとつでその場の雰囲気が変わるので、Aeroを設置することで、日本のパブリックスペースに置かれている公共ベンチの概念を変えていきたいですね」とのこと。

 たしかにAeroは、置かれている公共スペースの空間そのものの「空気──雰囲気」をも変えてしまいそうなほど、デザインの力が宿っている。

 しかし個人的には、願わくば自宅用としてAeroを使ってみたいと思う。たとえば2人掛のウィズアウトバックを庭の縁台として、また背もたれのあるAeroスタンダードをガレージに設置してみるなど、妄想は際限なく膨らんでいく。

 主張しすぎないシンプルなデザイン、それでいて腰掛けたり触れたときにはしっかりとした存在感を示すAeroは、長く愛用する家具として個人で使用してもいいだろう。

 最後に、バルセロナのピカソ美術館に設置されているAeroは、世界各国で評価され、数多くの賞を受賞しているので紹介しておこう。

●受賞歴
・IF Gold Award/2004(ドイツ)
・Gold Award Neocon/2003(米国)
・Best of Neocon’s Competition/2003(米国)
・Delta de Oro(Gold Delta)ADI-FAD/2003.(スペイン)
・Premio AEPD/1997(スペイン)
・Primer Premio de Colectividades Seleccion SID(スペイン)

●Aeroブランドサイト
https://aero-kuuki.com/

Gallery 【画像】ピカソ美術館にも設置されているベンチとは(38枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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