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大幅改良されたアウトランダーPHEVで1泊2日の長距離ドライブ

 2024年10月31日、三菱のクロスオーバーSUV「アウトランダーPHEV」が大幅改良して登場しました。

  • 2024年10月に登場した改良新型三菱「アウトランダーPHEV」。エクステリアデザインの変更だけでなく、駆動用バッテリーの刷新やサスペンションの最適化など改良は多岐にわたる

 いまでこそ国産車・輸入車問わず、SUVタイプのプラグインハイブリッド車(PHEV)は数多く存在していますが、2012年12月に発表された初代アウトランダーPHEVは「世界初のSUVタイプのPHEV」。つまり先駆者といえます。

 初代登場から13年もの間改良をし続け、進化してきたアウトランダーPHEV。改良新型は駆動用バッテリー容量のアップやハイブリッド燃費の改善、サスペンション最適化、そしてフロント&リアのデザイン変更やナビゲーション大型化など、大幅な商品力アップがされているのが大きな特徴です。

  • インテリアではモニターサイズを従来の9インチから12.3インチに大型化
  • 10月の大幅改良ではフロントアッパーグリルの形状を変更、質感を向上している
  • リアもコンビネーションランプをスモーク化、アルミホイールもデザインを変更した

 今回の試乗車は、アウトランダーPHEV「Pエグゼクティブパッケージ」の7人乗り仕様。これにオプションの電動パノラマサンルーフとルーフレールが付属したモデルです。

 進化したアウトランダーPHEVと旅をしたのは、VAGUE編集部の編集長・三宅、ネギシ、下江、樋口の4名。朝、都内にある編集部に集合してからまずはデイキャンプを行うため、埼玉県にあるキャンプ場へと向かいました。

●アウトランダーPHEVでデイキャンプ【VAGUE編集長・三宅の眼】

 遊んでいるのか仕事をしているのかわからない、とよく言われるVAGUE編集長の三宅です。今回の企画は全員の趣味を最大限に活かす内容ですが、まずは一路、馴染みのキャンプ場へ。

  • グレーカラーのボディはアウトドアでも上質さを感じさせる

 春めいてきた2月(撮影当時)とはいえ、まだ寒さの残る時季。防寒の油断はできません。特にデイキャンプの場合、そこまで重装備で来ることは少なく、急に寒くなった場合など焚き火をするには時間的に早いしなあと悩むことも。

 そこで活躍するのが、アウトランダーPHEVを巨大な電源として利用する方法です。AC1500Wまでの家電を使えるので、電気ストーブなど出力高めのものでも安心。ホットプレートで料理まで作れるため、フィールドが簡易的な電源サイトにアップグレードされます。

  • 7人乗り仕様でも3列目はフラットに畳めるため、積載に不自由はない
  • 荷室にAC電源を持つアウトランダーPHEV。1500Wまで使用できる

 しかもラゲッジスペースが広く、7人乗りの利点を活かしてセカンドシートまで倒せば広大なスペースを確保できるため、アウトドアの道具に家電を積むことも十分可能です。

 スタッフそれぞれ、仕事をしたり、コーヒーを淹れたり、くつろいだりと思い思いにデイキャンプを楽しんだら、ここからはロングドライブの始まり。走り性能を確かめながら、目的地である新潟へ向かいます。雪の影響も心配されますが、さていかに…。

  • 冬キャンでは電気ストーブも使用可能。もちろんパソコン仕事も可能だ

●関越自動車道を北上、冬の新潟県長岡市へ【VAGUE編集部・下江の眼】

 下江です。昨年、某自動車専門誌の編集部を卒業し、2024年12月からVAGUE編集部に所属しています。クルマの記事のほか、ファッション系のレポートなども担当しています。

  • 関越道上里SAで急速充電。改良新型アウトランダーPHEVではバッテリー容量が約10%増の22.7kWhとなり、EV航続距離がWLTCモードで106kmへと伸長した

 埼玉県でデイキャンプを楽しんだ後は、本日宿泊する新潟県長岡市を目指します。

 アウトランダーPHEVは「ノーマル」モードで発進すると、ほぼ無音のままスムーズに加速します。新型はバッテリー容量が約10%増の22.7kWhとなり、EV走行距離がWLTCモードで106kmへと伸長しました。一般道ではエンジンをほぼ使わずに走行でき、市街地を抜け、高速道路へと入るまではピュアEVの静かなドライブを楽しめました。

 関越自動車道に入り、しばらく走ったところで上里SAに立ち寄りました。ここで急速充電を行います。上里SA下り線のEV充電スタンドは最大90kWの出力に対応しており、新型は充電速度も向上しているため、80%までの充電時間は約32分と、従来型より6分短縮されています。短時間の休憩で十分な電力を確保できたのは、大きな進化といえます。

  • 関越道・上里SA下り線のEV充電スタンドは最大90kWだ
  • 充電速度も向上。80%までの充電時間は6分短縮の約32分

 充電を終え、再び関越道を北上しました。高速巡航時もスムーズな走りが可能で、エンジン始動の頻度が抑えられています。バッテリー残量が十分なら、EV走行のまま100km/h巡航も可能で、静かさと燃費の両面で大きなメリットです。さらに、「パワー」モードをチョイスすると、パンチの効いた走りを楽しめ、高速道路での追い越しなどでも役立ちます。

 新型は風切り音やロードノイズが抑えられ、高速走行中も快適に移動できます。特にエンジンが作動した際のノイズ低減が顕著で、旧型と比べても明らかに洗練されています。静粛性が高いため、2列目シートに座る三宅編集長と普通の声で会話できるほどでした。

  • 静粛性も高いため、車内ではドライバーと2列目シートで普通の声で会話が可能だった
  • 今回の試乗車「Pエグゼクティブパッケージ」は7人乗りも選べるハイグレードモデルだ

 サスペンションのチューニングも見直され、突き上げ感が少なく、ロングドライブでも疲れにくくなりました。さらに前後方向のピッチングが改善され、よりフラットな乗り心地を実現しています。ステアリングフィールもしっかり感が増し、より素直なフィーリングになっています。

  • 土樽PAを過ぎ、関越トンネルを超えるとそこは雪国。外気温計も0度を下回った。高速走行時の燃費は15.3km/Lとなった

 関越自動車道の一部区間で除雪作業のため、一時ストップを余儀なくされました。そんな中で改めて感心したのが、新型から採用されたヤマハ製のプレミアム音響システムです。三菱自動車とヤマハが共同開発したオーディオが全グレードに搭載され、最上級グレードには「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」が採用されています。

 このオーディオは計12個のスピーカーとデュアルアンプを搭載し、車速に応じて音量や音質を自動調整するサウンド補正機能も備えています。そのため、ロードノイズの影響を低減し、あらゆる走行条件でも最高の音楽体験が可能です。

 停車中にR&Bを流してみると、繊細な音の広がりや低音の厚みが素晴らしく、まるで高級オーディオルームにいるような感覚になりました。長時間の停車もストレスなく過ごせたのは、この音響システムのおかげといえます。

 こうして夕方には長岡市に到着。アウトランダーPHEVの上質な乗り心地のおかげで、長距離ドライブをした疲れをまったく感じなかったのはかなり驚きでした。

  • 新潟県長岡市にある摂田屋地区は発酵のまちとしても知られている。醤油屋や味噌屋、酒蔵が集まり17件の登録有形文化財が並んでいる

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