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ボルボ「60シリーズ」はなぜ人気? 改良で進化を続ける「V60」「XC60」の魅力とは

2023年モデルのボルボ60シリーズは各部をブラッシュアップ

 ボルボが2023年モデルとして各部をブラッシュアップするとともに、グレード名称も変更になりました。

 今回取り上げるのは「XC60」と「V60」の2台です。

ボルボ「XC60 リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド」
ボルボ「XC60 リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド」

 XCはSUV、Vはワゴン、Sはセダンを意味することがわかると、ボルボのラインナップが理解しやすくなります。

 60シリーズは90シリーズより少し小降りのボディで、数字の大きさで弟分にあたるとわかります。今回試乗したクルマのフルネームでは「ボルボXC60リチャージ アルティメットT6 AWDプラグインハイブリッド」という長い名前です。

 リチャージは外部から充電できるモデルに付けられる名前で、BEVだけでなくPHEVもこのネーミングになります。

 最近はSUVが人気で売れ行きも良いですが、XC60はXC90より250万円ほど安い価格帯なので注目されています。

 ラジエターグリルの中央にレイアウトされているボルボのロゴは表面が平滑になりました。目的はその裏側に設置したレーダーの性能確保のためです。レーダーはグリル、カメラはウインドシールド上部になりました。

 B420と呼ぶXC90と同じ直列4気筒ターボエンジンですが、若干抑え気味で出力186kW(253ps)/5500rpm、トルク350Nm/2500-5000rpmになっています。しかし電気モーターの出力とトルクはXC90と同じで、前軸は52kW/3000-4500rpm、165Nm/0-3000rpm、後軸は107kW/3280-15900rpm、309Nm/0-3280rpmなので車重が160kg軽いことを考えると、モーターを使う領域ではかなり力強く走りそうです。

 さらに前後のモーターが発生するトルクを比べると後輪用の方が大きいことも注目に値します。加速するときには後軸に荷重移動するのでタイヤのグリップも増し、そこで強いトルクが出せれば効率良く加速することができます。

 実際に走らせてみると、停止からのスタートはエンジンが止まった状態からブレーキペダルを放すとモーター駆動によるクリープで動き出し、アクセルペダルを踏むことでスムーズに加速が始まります。さらにスピードを上げていくとエンジンにバトンタッチして、きれいにトルクがつながって加速力が途切れずに走ります。これはドライブモードによっても、またアクセルペダルをどれだけ深く踏み込むかによってもエンジンが掛かるポイントが異なります。

 通常のハイブリッドでのWLTCモード燃費では14.3km/L走りますから、71リッタータンクなので約1000km走る計算になり、想像以上に長い足を持っていることがわかります。

 ちなみにリチウムイオンバッテリー(18.8kWh)に貯めた電気だけでWLTCモードなら81km走行できます。

 全高が1775mmのXC90と比べると、1660mmのXC60は小ぶりの印象ですが、運転席に座ってのキャビンスペースは快適な広さが確保されています。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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