文字通り“魚の皮”で作られた「フィッシュレザー」の財布に込められた手間と思いとは?
●フィッシュレザー×グラデーションレザーで「海と空」を描写
「Orizzonte Collection」から登場した「ラウンドファスナーウォレット」「名刺入れ」は、どちらもフィッシュレザーを使用。フィッシュレザーとはその名の通り“魚の革”のことだ。
日本人の食卓に馴染み深い魚は、想像以上に頭や骨、そして「皮」も廃棄されてしまっており、いわゆる魚の「アラ」の部分は、約1割が魚粉として加工され畑の肥料や動物の飼料として使われるが、残りの9割はそのまま焼却処分されている。
そこで、そんな魚の皮を活用し、「生命の恵みを無駄にしない持続可能なものづくり」をしたい、という思いからフィッシュレザーが使用されることに。
「魚の皮」は一枚一枚が小さいため、なめす工程に非常に手間暇がかかり、レザーに変えるにはおよそ1か月間かかるそう。ただ、それにより魚特有の生臭さはなく、丈夫なレザーが出来上がる。
さらにこちらはエコを意識しているだけでなく、ウォレットでは「魚ならではの美しい鱗模様」を活かし、「海の波」を表現。職人が手間暇かけて染め上げたグラデーションレザーと組み合わせることで、海の向こうに変わりゆく空が浮かんでいるような、幻想的なデザインが誕生した。
手染めなのでひとつとして同じグラデーションは存在しないため、自分好みの色を探す楽しみも。

●使いやすさ抜群。「薄さ」「出し入れしやすい機能性」を実現
「L’ora blu」の縫製は、兵庫県豊岡市にある財布・小物専門メーカーが担当。「風琴マチ」「ネン引き」という手間暇かかる技法だけでなく、糸処理にもこだわり「糊止め」を行う、美しい仕立てにこだわった職人集団だ。
「薄いこと」「出し入れしやすい機能性」を叶えるために、たくさんのパーツを無縫製で剥離しないように糊でしっかりと止めて組み上げる「風琴マチ」を採用。時間がかかることからやりたがらない職人も多いというが、品質を追求するために丹精を込めて、ひとつひとつ手作業で作り上げている。
そのほか糸処理にまでこだわり抜くことで、見た目の美しさはもちろん、糸のほつれが起こりにくい造りを実現したウォレットと名刺入れが誕生した。
素材から製造過程まで、作者の熱い思いが込められた「L’ora blu」のプロダクト。モノの背景にまで目を向けたいユーザーにとって、長く愛着を持って使える特別な1点になりそうだ。
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