映画『トップガン』で憧れた“Ninja”を手に入れた理由“伝説の名車”カワサキ「GPZ900R」の第一印象とは
30余年越しの憧れを叶えて愛車となった“Ninja”
そして時は流れ、2022年夏。待望の『トップガン マーヴェリック』の劇中で僕の目を釘づけにしたのは、戦闘機の航空シーンでもバーを経営する彼女とのラブラブシーンでもなく、ガレージでマーヴェリックがカバーをバサッ! とめくりあげたときに姿を現したNinjaでした。ホント、鳥肌が立ちました。19歳の夏、トップガンを観たときの記憶が甦り、あらためてGPZ900Rのカッコよさにしびれたのでした。

思えば、そのときから僕の運命の時間が動き出したのかもしれません。それ以来ふつふつと「やっぱりGPZ900Rに乗りたい」と考えるようになった僕に、知り合いから「Ninjaを買ってくれる人いませんか?」という連絡が入りました。大事に乗られてきたGPZ900Rなのだけど、わけあって譲り受けてくれる人を探しているのだと。僕はメッセージといっしょに送られてきた写真を見てすぐに「譲っていただきたいです」と返事をしました。
30余年越しの憧れを叶えて愛車となった“Ninja”は、1999年式のGPZ900R・日本国内仕様最終モデル。マーヴェリックが乗っていた初期型と比べると、フロントホイール径が16インチ→17インチになるなどマイナーチェンジを受けていますが、基本的には変わりがありません。
また、Ninjaはその硬派なキャラクターゆえ、ほとんどのマシンがかなりの改造、カスタムを施されているのですが、この個体はアップハンドルや集合マフラーなどに交換されているものの、程よくツボを抑えた感じでまとめられているのも好印象です。ブレーキのキャリパーやマスターシリンダーの強化、ライトのLED化など、安全性に関わるパーツに手が入っていたのも、前オーナーの良識を感じてうれしくなりました。
実際に乗ってみると、しっかりメンテナンスされていて、走る・曲がる・止まるに不安がない、見た目から受けた印象どおりのよい個体。スムーズに吹け上がり、十分なパワー&トルクがありながら、とても扱いやすいエンジンにも感心しました。とはいえ現代のバイクに比べればどこか荒々しさも残っていて、旧車の味わいと実用性をバランスよく兼ね備えています。
基本設計は約40年前に遡るモデルであり、今の基準で見れば驚くほど速いわけでも馬力があるわけでもありません。しかし僕にとっては、スクリーンでトム・クルーズが走らせていたあのGPZ900Rに、今こうして自分が乗っていること自体がとてもうれしく、何十年も憧れていた夢が叶ったという思いでした。
さて、1990年代の“ちょっと古い”バイクとの生活はこれからどうなっていくのか? それは次の機会に報告させていただきます!
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