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スズキ「ジムニー」人気はなぜ衰えない!? いま現在 納車まで何か月待ち? その人気の理由とは?

シリーズ全体でまだ約8万台のバックオーダーを抱える人気車

 ジムニーの需要を支えているのは、何も一般人だけではありません。役所や林業、工事関係者といったプロユースでも高いシェアを得ています。

2023年1月にインドで世界初公開されたスズキ新型「ジムニー5ドア」。日本ではいつ発売するのだろうか
2023年1月にインドで世界初公開されたスズキ新型「ジムニー5ドア」。日本ではいつ発売するのだろうか

 元々、先代モデルからジムニーは山奥で作業をするような職種に人気を得ていました。これは日本に限らず、世界的に言えることです。そのため、スズキは安全性を考えたキネティックイエローというボディカラーを設定しました。

 林道に入ったことがある人なら分かると思いますが、山奥の道は非常に狭く、加えて未舗装、積雪は当たり前。こうした状況において、軽自動車というミニマルなサイズで、パートタイム4WD、ラダーフレーム、リジッドアクスル式サスペンションといった本格オフロード4WDの作りを持つクルマは、世界中で類を見ません。

 一般ユーザーにはオーバースペックな作りも、プロにはデフォルトとして欲しい性能のすべてをジムニーは持っているのです。

 事実、先日南アルプスの山中の工事現場に出向いた時、そこには10台以上の現行型&旧型ジムニーが並んでおり、まるでオフ会状態でした。一人、もしくは二人で気軽に移動でき、燃費や維持費が安く、悪路走破性、堅牢性に申し分ないクルマは、ジムニー以外に見つからないからです。

 前述の通り、ジムニーは現在8万台のバックオーダーを抱えており、スズキ直営の販売店では未だ1年待ちをアナウンスしている状態です。地域によっては、半年という納期を伝えている販売店もあるようですが、生産待ちの台数を考えれば1年待ちが妥当な時間かもしれません。

 遅々として進まない納期短縮の理由についてはつまびらかにされていませんが、一説によれば自動車メーカーに課せられた排出有害物質の総量規制である「CAFÉ規制」が影響し、造りたくても造れないという事情もあるようです。

 2023年中旬以降からはスズキも数台の新型EVを発売するため、そのマージンからジムニーの生産が増強されるのではというポジティブな見方もあります。

 しかし、楽観視はできないという人もいます。現状でも手一杯の国内生産ラインに、EVの生産ラインを加えたら、とてもジムニーを増産するゆとりはないという考え方です。

 しかし、5ドアモデル待望論はますます高まっており、「3ドアの納車に見通しが立たなければ5ドアの発売はない」と言い切った鈴木社長と、売れる今こそ一刻も早く国内デビューをさせたい販売店の間で、ジレンマが生じているようです。

 一般的に国産車のモデルチェンジサイクルは4年から5年ですが、細かな仕様変更こそあるものの、基本は一切変わらないジムニーは、まさにロングサイクルの鏡。とは言え、これから購入しようとしている人には、そろそろ新しいトピックスが欲しいところではないでしょうか。

Gallery 【画像】ジムニー5ドアはいつ日本登場!? スズキ新型「ジムニー」を画像で見る(32枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介

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