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大人のライダーと好相性! 世界最古のバイクブランド発「カフェレーサー」スタイルがカッコいい“大排気量空冷2気筒モデル”の魅力とは

空冷2気筒のカフェレーサーマシン

 英国で誕生し、120年を超える歴史を誇る世界最古のバイクブランド・ロイヤルエンフィールド。1950年代以降はインドでも生産されていますが、往時のイングリッシュテイストを残したラインナップが高く評価されています。

 今回フォーカスするカフェレーサースタイルに仕上げられたモデル「コンチネンタルGT650」もそんな1台です。

カフェレーサー仕様のルックスと、648ccの空冷2気筒エンジンによるクラシカルな乗り味が魅力的なロイヤルエンフィールド「コンチネンタルGT650」
カフェレーサー仕様のルックスと、648ccの空冷2気筒エンジンによるクラシカルな乗り味が魅力的なロイヤルエンフィールド「コンチネンタルGT650」

 空冷単気筒モデルが注目されることの多いロイヤルエンフィールドですが、「コンチネンタルGT650」は空冷の2気筒エンジンを搭載。近年は排ガス規制の強化から、大排気量の空冷エンジンが少なくなっていますが、このパワートレインはクラシカルな空冷にも関わらず設計は新しく、ユーロ5の排出ガス規制にも対応しています。

 フレームはトラディショナルな鋼管ダブルクレードルタイプ。少し長めのシルエットを持つタンクに、クリップオンハンドルを組み合わせたスタイルは、往年のカフェレーサーを正しく再現したものです。

 ちなみにロイヤルエンフィールドには、1960年代に人気を博した「コンチネンタルGT」というモデルがありましたが、「コンチネンタルGT650」はそのスタイルを現代の技術で復活させてモデルといえるでしょう。

 エンジンを始動させると、メッキタイプの2本出しマフラーから弾けるようなエキゾーストノートがはき出されます。単気筒の鼓動感とは少し異なりますが、空冷エンジンらしくシリンダーの中でピストンが上下している様子が伝わってくる、重低音の効いたサウンドです。

●現代の技術でつくられたクラシカルなフィーリング

 実際にまたがってみると、カフェレーサースタイルのモデルらしく、やる気にさせるライディングポジションです。トップブリッジ下にマウントされたクリップオンハンドルは、つけ根の部分がやや上方に向けてオフセットされているため、あまり前傾姿勢はキツくありません。しかし、タンクが長めのため、上体がやや伸びた姿勢となります。

 ステップ位置は適度なバックステップ。ヒザがやや深く曲がるのもカフェレーサーらしいポイントです。タンクのヒザに当たりそうな部分は細く絞り込まれています。

 ライディングポジションは戦闘的ですが、エンジンのフィーリングは低回転域からトルクが豊かで乗りやすい特性です。クランク角が近年の2気筒エンジンでは主流となっている270度とされていることも、扱いやすい特性をつくり出すのに貢献しています。

 エンジン特性は、3000〜5000回転くらいで流して走るのが快適。ふたつのピストンが地面を蹴り出しているかのようなフィーリングが心地いいエンジンです。現代的な設計ではありますが、クラシカルなフィーリングを味わえるのは大きな魅力でしょう。街乗りやツーリングで多用する回転域が気持ちいいのも大きな魅力のひとつです。

 ホイール径は前後とも18インチ。ハンドリングはクイック過ぎず、しっかりときっかけを与えてから曲がり始めるような、往年のカフェレーサーを思わせる特性です。それでいて、コーナー中の姿勢は安定しているので、トルクを活かしてワインディングを走るのも楽しめます。

 英国生まれのバイクブランドらしく、形だけではなくフィーリングまでクラシカルなカフェレーサーを再現している「コンチネンタルGT650」。驚くようなパワーもクイックなハンドリングもありませんが、操る楽しさはしっかりと備えていてため、スペックにとらわれない大人のライダーと好相性の1台といえそうです。

●製品仕様
・価格(消費税込):97万200円〜(カラーによって異なる)
・サイズ:2119×745×1067mm
・重量:212kg
・エンジン:648cc空冷並列2気筒SOHC4バルブ
・最高出力:47.5ps/7150rpm
・最大トルク:52.3Nm/5150rpm
・トランスミッション:6速マニュアル
・フューエルタンク容量:12.5リットル

Gallery 【画像】英国発祥ならではのカフェレーサー仕様! ロイヤルエンフィールドの注目バイクを写真で見る(13枚)

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