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スピードマスターの次は“伝説のダイバーズウォッチ”! スウォッチのコラボ相手「ブランパン」ってどんなブランド?

●現代ダイバーズの元祖“フィフティ ファゾムス”

 そしてブランパンには複雑時計に加えてもうひとつ、時計の歴史に輝く伝説的なプロダクトがある。

 それが1953年に誕生した“現代ダイバーズウォッチの原点”と称えられるダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」だ。

「フィフティファゾムス オートマチック」/自動巻き(パワーリザーブ120時間)、防水性能:30気圧、ケース:SSケース、ケース径45mm
「フィフティファゾムス オートマチック」/自動巻き(パワーリザーブ120時間)、防水性能:30気圧、ケース:SSケース、ケース径45mm

 開発のきっかけは、1932年にブランパン一族から経営を引き継いだベティ・フィスターの甥で、1950年に経営に参加したジャン=ジャック・フィスターが、当時最先端の趣味だったスキューバダイビングを楽しむアマチュアダイバーだったこと。

 ジャン=ジャック・フィスターは自身のダイバーとしての経験から、スキューバダイビングを安全に楽しむためのダイバーズウォッチの必要性を痛感。自らその製品開発に取り組んだ。そして1953年に完成したのが「フィフティ ファゾムス」のファーストモデル。

 O−リングを挿入して防水性を高めたねじ込み式のケースに二重の防水パッキンを組み込み、やはり防水性を高めたリュウズ。周囲の磁気からムーブメントを保護する軟鉄製インナーケース。

 さらに、潜水時間を把握するためにロック機構付きの回転ベゼル。その時間を確実に読み取るためにインデックスと針に施された蛍光(現在は蓄光)塗料。

 これは現代のダイバーズウォッチの基本仕様そのもの。つまり現代ダイバーズウォッチの歴史はブランパンのこの「フィフティ ファゾムス」から始まったのだ。

ブランパンとスウォッチ初のコラボレーションモデル「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス コレクション」
ブランパンとスウォッチ初のコラボレーションモデル「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス コレクション」

 そして今年2023年はこの「フィフティ ファゾムス」誕生70周年という記念すべき年。そしてブランパンとスウォッチ初のコラボレーションモデル「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス コレクション」は、この歴史を称えるアニバーサリーモデルとして誕生したもの。

 1980年に誕生したスウォッチのダイバーズ「スキューバ」と「フィフティー ファゾムス」のディテールが巧みにミックスされている。 ケース素材はSSやチタン製の「フィフティ ファゾムス」とは違い、スウォッチが特許を持つ環境に優しい「バイオセラミック」製。

 シースルーのケースバックから鑑賞できる自動巻きムーブメントは同社が2013年に開発・発表して自動巻きモデルに搭載されてきた、スウオッチが誇る「SYSTEM 51」。

 たった51個のパーツ、1本のネジで構成されるこのムーブメントは、耐磁性のニヴァロックスひげぜんまいを採用し、高級時計のムーブメントにひけをとらない優れた精度と約90時間という長いパワーリザーブを誇る。

 そして防水性は欧米で使われる単位「ファゾム(1ファゾム=6フィート=1.8288メートル)」という単位にちなんだ「フィフティ(50) ファゾムス」にちなんだ50ファゾムス=約91.45m防水。

 モデル展開は太平洋、大西洋、インド洋、南極海、北極海という5大洋にちなむ5モデルで、価格はどれも6万500円。

 ケースバックから眺めることのできる自動巻きローターにその海で生息するウミウシのイラストをプリントするなど、モデルごとに独自のディテールが追求されている。だから、それぞれのストーリーを読み込んで楽しみながら選ぶことができる。どのモデルも、いちばん軽快なダイバーズとして、すべての人にオススメしたい1本だ。

●製品詳細
「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス コレクション」
・価格(消費税込):6万500円
・パワーリザーブ:90時間
・ケース径:42.3mm
・ケース厚さ:14.4mm
・ラグ間の距離:48.0mm
・ムーブメント:SISTEM51機械式ムーブメント
・防水性能:50ファゾム(91m/300フィート/9気圧防水)
・グラス:傷防止コーティング処理が施されたバイオ由来素材

Gallery 【画像】ブランパン現行のフィフティファゾムスとスウォッチコラボのフィフティファゾムスを見比べる(7枚)
渋谷ヤスヒト
渋谷ヤスヒト
時計&モノジャーナリスト、編集者
1962年生まれ。文芸編集者を経て、モノ情報誌や時計専門誌の副編集長を務めた後、時計ジャーナリストとして独立。現在はライター、フリー編集者として多方面で活動。特筆すべきは1995年から一度も欠かすことなく続けているスイスの時計フェアや世界各国のブランド取材。30年以上のキャリアに裏打ちされた業界VIPとの信頼関係を活かし、業界全体を俯瞰した独自の記事を執筆する。また時計に留まらず、モノ情報誌の編集者時代のネットワークと知識でIT機器、自動車、家電、食品など、「モノ作り」の現場を幅広く網羅。完成品から下請け企業まで一貫して追いかけ、「人が本当に幸福になれるモノとは何か」を探求し発信中。

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