【腕時計入門#05】なぜ時計は右回り? アナログ時計が発明される前から存在した「日時計」で考える時計の常識
●時計の歴史が右回りに大きく影響を与えている
時間は仕事やプライベートで意思疎通をするためにも重要であり、スマホや腕時計・掛け時計などで時間を確認しながら行動するのは一般的です。
日本だけではなく世界中で時間という概念が存在しているため、打ち合わせや待ち合わせ時間・労働時間などを把握できているといえます。
人類が始めて時計を開発したのは紀元前3000年から4000年ごろのエジプトとされていて、多くの人々が時間を意識しながら行動するのに大きく貢献しました。
時計が右回りになったのは、現在でいうアナログ時計が存在していなかった時代が大きく影響しており、当時の時間を確認する方法を現在まで引き継いでいます。

当時は日時計を活用して木や石でできた棒を地面から真っすぐに突き立てて、棒から生じる影の向きによって時間を確認していました。
この方法で影が動く方向が太陽の動く方法に準じているため、右回りに影が動いていくのが現在まで慣習として引き継がれています。
日時計は太陽光設置に関しての知識を持っていれば誰でも簡単に設置できるのに加えて、コストもほとんどかからないので現在でも使用されている地域は珍しくありません。
他にも特徴として影の長さはそれぞれの地域によって異なっており、北極点に近い地域は影は短くなって、赤道に近い地域は影が長くなります。
一方でヨーロッパなどの地域は太陽光の角度が急になっているので、地上では日時計が綺麗な円形にならず、建物の外壁に設置するスタイルが普通といえます。
古くから右回りで時間を確認していたことから、現代でも多くの腕時計や掛け時計は右回りで設定されているのが一般的です。ここで気になるのが、日時計で右回りになるのは北半球だけであり、南半球では太陽が反対方向に動くので左回りになる点ではないでしょうか。
当時は北半球に文明の多くが集まっており、世界の中心であった関係から北半球基準である右回りが多く普及したようです。もしも、日時計が開発された時代に文明が南半球に集中していたら、現在世界中で左回りの時計が多く普及していた可能性もあります。
もちろん左回り、つまり反時計回りの時計は存在しますし、時計愛好家の中にはあえて身につけられている方もいます。そうしたアナログならではの“遊び”こそ、時計カルチャーの根源かもしれませんね。
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