記念日ディナーをフランス料理にするなら? 「ドレスコード」だけじゃない、いまさら聞けないテーブルマナーとは
次にメインとなるナイフやフォークなどですが、フランス料理ではテーブル上に予めセッティングされています。
使い方はナイフとフォークともに外側から使用し、1皿に対して1本ずつ使用するようにしましょう。
基本的にはナイフを右手、フォークを左手で使用しますが、左利きなら持ち替えても構いません。
ナイフとフォークの持ち方はどちらも人差し指を添えて、食事中に置くときはナイフの刃を自分に向けて、フォークは背を上に「ハの字」状に置きます。
食後は時計の4時の方向に並べて置き、ナイフの刃はを自分に向けて、フォークの背を下側に向けます。ナイフやフォークを使う時、脇を軽く締めると見た目も美しく、食べやすくなります。
また、フランス料理で定番のワインは温度変化を嫌うので、ワイングラスの脚の部分である「ステム」を親指、人差し指、中指の3本で持つことで手の温度が伝わらずスマートに頂けます。
パンはそのまま口にせず、必要な分だけちぎって食べるようにし、食べ始めのタイミングはスープの提供後かスープがなければ前菜が提供されてから食べるようにしましょう。
スープなどは手前へスプーンを倒してスープをすくって食べるのがフランス式、奥へ倒してすくって食べるのがイギリス式で、日本ではどちらの作法でも問題ありません。
ほかにも、フランス料理では和食にはないコースの名称や専門用語が多数あるので、憶えておいて損をすることはないでしょう。
ほとんどのフランス料理では「オードブル」から始まり、前菜のことを指します。
前菜が終わった後はスープが提供されて、魚料理の「ポワソン」その後は口直しのシャーベットである「ソルベ」が提供されて、メインの肉料理である「ヴィアンド(アントレ) 」に移ります。
ヴィアンドが食べ終わったら、デザートである「デセール」が登場して、最後にコーヒーと小菓子の「カフェ・ブティフール」が出されて終了です。
さらにフランス料理ではテーブルマナー同様に気をつけなければならないのが、お店に合わせたドレスコードになります。

●ドレスコードを守らないと入店できないことも
フランス料理でのドレスコードについて、前出の担当者は次のように話します。
「グランメゾンなどの高級な場合と、一般的でカジュアルなレストランの場合で服装は変わります。グランメゾンの場合、男性はインフォーマルが基本です。ダークスーツまたは、ジャケットまたは襟付きのシャツにパンツスタイルになります。
Tシャツ、短パン、ジーンズ、サンダルなどの軽装はNGです。ポケットチーフやネクタイをされているとよりよいでしょう。
女性は、男性の装いに見合った服装で、エレガントなスーツやワンピース、ドレスを着用します。昼間は、肌の露出が少ない装いをします。
一般的なレストランの場合、男性はジャケットまたは襟付きのシャツにパンツスタイルが基本です。グランメゾンと同様に軽装は避けましょう。
女性は、ワンピースや、セットアップ、ブラウス+ボトムスで、上品かつ清楚な印象を心がけましょう。パーカー、ジーンズ、短すぎるスカート、サンダル、ミュールは避けます」
さらに、格式の高いフランス料理では服装以外にもNG行為が数多く存在し、独自のマナーが存在するのでしっかりと覚えておくことをおすすめします。
食事中に手や口が汚れた時には、手持ちのハンカチやティッシュは利用せず、必ず用意されたナプキンを利用するようにしましょう。
フランス料理ではオーダーした後からメイン料理の終了まで離席することはマナー違反ですが、中座するときは椅子の座面か背もたれの上に置くようにします。
また、奥の深さ故にフランス料理ではソースが代名詞となっていますが、「残ったソースをパンにつけて食べる」のはご法度で、同様にスープに浸すのもNGです。
ナプキンやナイフ、フォークを落とした際は、自分では拾わずにスタッフに声を掛けて拾ってもらいましょう。
そして、料理中のマナーの中でもとくに気を付けたいのが音を出さないことです。
スープをすする音やナイフ、フォークが重なる音は周りも不快にさせるので注意が必要です。
ほかにも他人の料理が気になっても、シェアしないのがフランス料理のマナーです。
※ ※ ※
日本プロトコール・マナー協会の担当者は、レストランでの心がけについて次のように話します。
「高級店や初めてのお店に行くときには、誰でも緊張するものです。そのときに、下を向いて入店しますと台なしです。『本日は宜しくお願いいたします』という気持ちで挨拶をし、スマイル、アイコンタクトでごあいさつも心がけながら堂々と振舞いましょう」
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