もう“マイル修行”が通用しなくなる!? JALの上級会員ステイタス制度「JALグローバルクラブ」は2024年からどう変わる?
新制度の導入で新たに優遇を受ける人とは
では、新たに導入されたLSP(ライフステータスポイント)とは、どんな内容なのでしょうか。
LSPは、JALグループ便への搭乗およびJALの各種サービスの利用により加算されます。
搭乗で貯まるポイントは、国内線は1搭乗ごとに5ポイント、国際線は1000区間マイルごとに5ポイントです。
サービスでは、JALカード利用によるマイル加算2000マイルごとに5ポイントが、JAL PAY利用によるマイル加算500マイルごとに1ポイントが、JAL Mall利用によるマイル加算100マイルごとに1ポイントが、それぞれ加算されます。このLSPは暦年ごとにリセットされるFOPとは異なり、積み上げたポイントがそのまま通算されます。
そしてJCGへの入会は、LSPでの1500ポイント達成が新たな入会基準となりました。
つまり単純に「国内線搭乗実績」だけだと300回の搭乗が条件となり、必要な運賃も数百万円レベルになることから、これまでの「短期間に搭乗を繰り返し、JGCに入会を目指す」という、「修行」と呼ばれるようなスタイルは事実上不可能になったのです。
ただこの見直しで、新たに優遇を受ける顧客もいます。じつは今回の見直しでは、これまでの国内線、国際線の搭乗実績もLSPに換算されることになりました。
そのため、これまで年間20〜30搭乗を10年以上続けてきた人であれば、すでに持っている搭乗実績から算出されたLSPで、JGCに入会できる可能性が出てきたのです。
つまり今回の見直しにより、JALはJGCを「短期的にたくさん乗ってくれる顧客」よりも「長い期間、JALグループ便とJALのサービスを使ってくれる顧客」を手厚くもてなす制度に定義し直したとも言えるでしょう。
なおLSPの導入にともない、2024年春には新たなグレード制度「Starグレード」がはじまることもアナウンスされました。
Starグレードは通算のLSPにより顧客をグレード分けする仕組みとなっており、LSP250ポイントで「JMB elite」、LSP500ポイントで「JMB elite Plus」、LSP1500ポイントで「Three Star」、LSP3000ポイントで「Four Star」、LSP6000ポイントで「Five Star」、LSP12000ポイントで「Six Star」という区分になります。そして最上位のSix Starでは「最上位ラウンジサービス」「パートナー企業のステイタスの提供」「マイル有効期限無期限」などの特典が用意されるとのことです。
なお繰り返しになりますが、暦年の搭乗実績により、翌年4月から1年間のステイタスを判定する現行の制度はそのまま継続します。
これまでJALの“修行”はJGC入りを目指すものがほとんどでしたが、今後は「JGCプレミア、ダイヤモンドを目指す短期的なもの」と「将来を見据えて搭乗実績を積み上げ、より上位のStarグレードを目指す長期的なもの」という、ふたつに分かれることになるかもしれません。
一方、ANAはこれまでどおり、暦年の“修行”でのSFC入会が可能です。この差が実際の利用者の動向にどう影響するか、興味深いところです。
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