数百円のものとは何がどう違う!? 入手困難な2万円の限定「かまぼこ」が即完売しリピータも続出のワケ【匠の逸品#01】
新年のお供に人気の最高級かまぼこ
紅白一組で2万円という、高級かまぼこが入手困難になっているのを知っているでしょうか。
販売個数は限定300組のみ、最近で2023年11月15日の予約開始当日に売り切れ、2024年分は予約開始から約1時間で完売するほどの人気ぶりです。

この幻のかまぼこは、小田原市の鈴廣かまぼこ株式会社が正月用に作る、御蒲鉾「一(はじめ)」(以下、はじめ)です。はじめのためだけに特別に獲った魚を職人が練りあげ、木箱に入れて届けられる最高級品です。
親族が集まる正月や、よいものを食べたいという正月にふさわしい品格が魅力です。魚の旨みはもちろん、絶妙な弾力と艶やかな舌触りですっとのどを通る食感がすばらしく、リピーターも続出しているといいます。
それにしても、かまぼこが2万円とはあまりに高額です。なぜこれほどまでにはじめは支持されているのでしょうか。
その答えは、かまぼこに対する同社の姿勢にありました。
はじめを企画した経緯について、鈴廣かまぼこの担当者は次のように話します。
「お正月にお重を飾る華やかなおせち料理のなかでも『年始め一番』に召し上がっていただきたいという想いから『一(はじめ)』と名付けました。魚、水、技にいたるまで、すべてに一番を揃えていることも、はじめという名前につながっています」
年初め一番という想いから名付けられたはじめですが、使う魚は、このためだけに地元相模湾で獲ったオキギスのほか、グチやクロムツです。魚を組み合わせて絶妙な食感に仕上げますが、そのために、職人の目利きで最適な大きさの魚を選んでいます。
さらに、小田原の名水である箱根百年水と、天然塩により、小田原かまぼこ特有のぷりぷりとした弾力も引き出しています。
はじめは、縦は15cm、横7cm、高さ5cmほど、重さは同社の通常品の約2倍と大きなかまぼこです。それを作るには、20年以上修業を積んだ職人の技が欠かせないといいます。
水産練り製品製造技能士の国家資格を持つ職人により、すり身を数ミリ単位で板に重ね、2、3日かけて作られるのが最高級品、はじめなのです。
年の始めにおいしいかまぼこを食べたいという気持ちに寄り添うはじめは、1989年から販売されています。
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