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“爪切り”なのに2万7500円!? 普通のものとは何がどう違う?高価格でも売れてるワケとは【匠の逸品 #02】

サクッと切れるSUWADAの爪切りは、1本2万7500円

 パチン、パチンと爪を切るとき、力を入れたとたんに爪が割れちゃった、ということがよくあります。

 しかし、分厚い爪や巻き爪でも「割らずに切れる」と、プロの間でも評判の爪切りがあるのをご存じでしょうか。

SUWADAの高級爪切り「ミラー」。価格は税込み2万7500円だ
SUWADAの高級爪切り「ミラー」。価格は税込み2万7500円だ

 一流品と話題になっているのは、株式会社諏訪田製作所がつくる「SUWADA」(スワダ)」ブランドの爪切りです。

 一般的な親指と人差し指、中指でつまんで使うタイプではなく、握るようにして使うニッパー型の爪切りです。爪のカーブに沿って切っていきますが、端の部分までサクッときれいに切ることができ、大きな音もでません。

 使い勝手のよさから、皮膚科医師やネイリストなどのなかには自宅で使う人もおり、そうした口コミから、日用品として購入されることが多いといいます。いくつか使ったなかでSUWADAの爪切りに落ち着いた、と品質の高さに満足するユーザーも少なくないようです。

 SUWADAの爪切りのなかでも出色は、「ミラー」シリーズでしょう。
 
 職人によって磨き上げられた総ステンレスのボディが、鏡のように輝いており、その佇まいはまさに逸品です。標準サイズのLサイズと、持ち運びしやすいSサイズが用意されています。

 さらに、価格はSUWADAの最高峰爪切りらしく、どちらも2万7500円(税込)という高価格設定です。

 諏訪田製作所は、刃物産地で有名な新潟県三条市に、大正15年(1926年)に創業したという老舗の刃物メーカーです。大工が使うハサミの製造からスタートし、その後、刃と刃を合わせて切るというニッパー型刃物の製造に特化しました。

 爪切りをつくり始めたのは、戦後の1950年代。それまでの需要がなくなり、一般市場向けの商品を検討していたところ、技術力を活かし、当時はまだなかった「高級爪切り」というジャンルを開拓したといいます。現在では20種類以上の爪切りを生産しています。

 こうした刃物メーカーとしての技術力があるだけに、SUWADAの爪切りは非凡なまでの切れ味が特徴です。

 爪切りの原料は、カスタムナイフにも使われる高級刃物鋼です。その原料を、高熱で溶かし、叩いて生地にし、そこから加工した部品を組み立てて磨き、さらにヤスリを駆使して繊細に刃先を整える…。

 こうした商品開発や材料選びから、製造、仕上げまで、SUWADAの製品はすべて、自社の職人が手がけています。そのもとには、「完璧な製品をつくる」というものづくりへの想いが通っているといいます。

 そのため製品には機能美までもが追求されており、グッドデザイン賞をはじめ数々のアワードを受賞しています。

 SUWADAの爪切りのこだわりについて、株式会社諏訪田製作所の担当者は次のように話します。

 「金属の材料選びや金属の鍛え方、刃の薄さなどにこだわっていて、ひとつの爪切りに50行程、約2か月かけて作っています」
 
 SUWADAの爪切りの刃は、髪の毛1本分の厚みしかありません。仕上げの段階では、ダイヤモンドヤスリを駆使して、その極薄な左右の刃先を隙間なく合わせていきます。こうした作業には、職人の技術と繊細な感覚が求められるようです。

Next爪を切るのが楽しみになる?
Gallery 【画像】「えっ…!?」2万7500円の爪切り!? 使えばわかるその切れ味を写真で見る(25枚)

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