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「半導体の基盤」が文字盤に!? 独創性を極めたルイ・モネの新作は“ダブルトゥールビヨン”が回るインパクト絶大な一本

●シリコンウエハーの微細構造が複雑な色彩を生み出す

 天才時計師の精神を引き継ぐルイ・モネからユニークピースとして発表された「アストロネフ テクノ」。まず誰しも目を奪われるのが文字盤を彩る不思議な色彩でしょう。

 これは半導体の基盤として使われるシリコンウエハーを使用したもので、表面の微細構造により光が反射・干渉することで、角度によってさまざまな色彩を見せます。

文字盤とトゥールビヨンを横方向からも眺めることができるケースで、存分に機構とデザインを堪能できる
文字盤とトゥールビヨンを横方向からも眺めることができるケースで、存分に機構とデザインを堪能できる

 身近なデジタル製品などに使われている半導体ですが、なかなかお目にかかる機会は少ないもの。そこで使われるシリコンウエハーをこうしてあしらうことで、現代的なエレクトロニクスのテイストと、伝統ある機械式時計の技巧が融合した大胆な文字盤が誕生しました。

 シリコンウエハーの上で周回するのはふたつのフライングトゥールビヨン。姿勢差による精度への影響を回避すべく、200年以上も前に生み出されたこの高度な複雑機構が、カラフルなシリコンウエハーの上で回る様は、まさに唯一無二の面白さ。

 ふたつのトゥールビヨンはそれぞれ逆方向に動き、上側のトゥールビヨンは時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転。3分20秒ごと、1時間に18回すれ違い、雪の結晶のような形状のキャリッジ自体も60秒に1回転という複雑な動きでオーナーを楽しませます。

 風防は側面すらもスケルトナイズしたサファイアクリスタル風防となっており、ラグもまた一部をくり抜いた仕様に。時計のサイドからもダブルトゥールビヨンがすれ違うさまを存分に眺められ、まさに時計好きのための時計というデザインに。

 ケースバックからはトゥールビヨンを動かすふたつの香箱を眺めることができ、巻上げと時刻調整の機能を切り替えるファンクションセレクターも搭載。ムーブメントは471ものパーツで構成され、組み上げには1ヶ月を要するのだとか。

 微細構造が色彩を放つシリコンウエハーの「構造色」は、螺鈿や玉虫の羽と同様の原理をもつもの。現代のマイクロエレクトロニクスの技術と、歴史あるトゥールビヨンの超絶技巧、そしてどこか有機的で工芸品のような美すら感じる不思議な色彩が融合した、比類なき独創性を放つタイムピース。

 一点ものとして制作され、現時点では価格未定。いったいどのような人の手に渡るのでしょうか。

●製品仕様
「アストロネフ テクノ」
・コレクション名:メカニカル ワンダーズ
・モデル名:アストロネフ テクノ
・品番:LM-105.20.01
・限定本数:ユニークピース
・発売日:2024 年秋
・ムーブメント種類:手巻き
・キャリバー:LM105
・ケースサイズ:径 43.5mm、厚さ 18.3mm
・ケース素材:グレード 5 チタン
・風防:ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)
・ケースバック:ファンクションセレクター(巻き上げと時刻調整の機能を切り替え可能)
・防水性:1気圧/10m
・文字盤素材:シリコンウエハー
・ストラップ素材:ルイジアナアリゲーターレザー

Gallery 【画像】何がどうなってるの? 超絶技巧を詰め込んだ時計を写真で見る(7枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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