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4500万年先まで計算済み!? 「驚異のカレンダー精度」を持つIWC新作! 世紀永久カレンダーを実現する“400年歯車”とは?【W&W2024 #10】

●4世紀間で3回だけ閏年をスキップ

 基本的には4年に一度訪れる閏年ですが、周期により例外が発生するのをご存知でしょうか。末尾が00となる年においては400で割り切れる年だけが閏年となり、その他の年は通常の年となります。

 スイスのウォッチメゾン・IWCがW&W 2024にて発表したのは、こうした超長期的なカレンダー補正を実現した「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」。従来の永久カレンダーにおいては、単純な4年サイクルによる閏年がプログラミングされているため、来る2100年、2200年、2300年にはズレが発生します。

 そのズレを回避するべく組み込まれているのは、新たに設計された“400年歯車”。4世紀に1回転だけするこのモジュールは、その精度だけでなくわずか8個のパーツで構成されるという事実からもIWCの持つ技術の高さを感じさせます。

チタン製のディスクの上に、ガラスの文字盤が載せられ浮遊感のあるインデックスに
チタン製のディスクの上に、ガラスの文字盤が載せられ浮遊感のあるインデックスに

 さらに、ムーンフェイズにおいても驚異的と言う他ない正確性を実現。

 特殊なコンピュータープログラムにより22兆通り(!)を超えるシミュレーションを経て新たに開発された減速歯車により、計算上ではムーンフェイズが次に1日狂うのは実に4500万年後とのこと。

 ふたつの円と円形のくりぬきで表現されるムーンフェイズは、北半球と南半球から見た月を表すダブルムーン表示。地球の反対側から見た月にも思いを馳せることができ、なんともロマンチック。

 カレンダーとムーンフェイズがこうした気の遠くなるような高精度を持ちながらも、デザインにおいてはガラスを多用し、軽やかさと透明感を併せ持つ、親近感さえ感じる仕上がりに。

 ギョーシェ仕上げが施されたチタン製の下側ディスクの上に、アプライドインデックスやサブダイヤルのプリントを施したガラスの文字盤が載せられ、数字が浮かび上がって見えるような軽やかな立体感を演出。

 それを包むフロントガラスと分目盛りが記されたフランジは優美なカーブを描いています。

 ケースはポリッシュ仕上げとサテン仕上げで仕上げ分けされたプラチナケース。ブラックのアリゲーターストラップが添えられ、異次元の精度を持ちながらもウォッチの王道を行くデザインの汎用性も感じさせます。

 現実的にはユーザーがその恩恵に預かることはないであろう、超長期的な高精度の達成は、正確さの追求というよりむしろ“時間”や時計技術そのものへのオマージュ。

「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」が機械式時計でしか表現できない芸術とも言うべき感動を呼び起こすことでしょう。

●製品仕様
「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」
ムーブメント:
・IWC自社製キャリバー  52640
・振動数 2万8800回/時(4Hz)
・石数:54
・パワーリザーブ:7日間(約168時間)
・巻上げ:自動巻き
・素材:プラチナケース、ホワイトラッカー仕上げのガラスの文字盤、ロジウムメッキ の針とアプライド・インデックス、サントーニ社製の背革のアリゲーター・ ストラップ、プラチナ製フォールディングバックル
・防水性:5気圧
・直径:44.4mm
・厚さ:15mm

Gallery 【画像】一体どんな内部機構なの? 400年歯車を持つIWC新作を画像で見る(10枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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