初搭載から21年 ベントレー伝統の“W12”がついに生産終了! どんなエンジンだった? そして今後のベントレーはどうなる?
初代「コンチネンタルGT」に初搭載 以来10万基以上が生産された
英ベントレーモーターズは2024年7月23日、英国クルーにある本社工場で、最後の高性能W型12気筒エンジンを製造、同エンジンを搭載した「ベンテイガ」「コンチネンタルGT」「フライングスパー」が同社のドリームファクトリー生産ラインから出荷されました。

2003年に初めて初代「コンチネンタルGT」に搭載以来、W12エンジンは10万台以上がこの地で製造されたといいます。生産終了という決定は、ベントレーが持続可能な高級モビリティの世界的リーダーになることを目指す、「Beyond100」戦略に基づくものです。
12気筒エンジンの洗練さとパワーを、過度なサイズアップなしで実現することを目指し、W12エンジンは開発されました。2つの狭角V6エンジンが共通のクランクシャフトを共有するW12エンジンは、従来のV12よりも24%短く、コンチネンタルGTの流れるようなスタイリングにもマッチしていました。
2003年型コンチネンタルGTに搭載されたW12エンジンは、自社開発の排気/吸気、ターボ、インタークーラーなどのシステムにより552馬力を発生。時速200マイル(約320km/h)近い最高速度でセンセーションを巻き起こし、その優位性は20年以上にわたり4世代続いています。
2015年には第2世代のW12エンジンに移行。ツインスクロールターボチャージャーは、より速いレスポンスと即時のトルクを実現しました。また気筒休止機能により、6気筒のうちの1バンクが完全に停止し、燃費が向上しました。この新W12エンジンは「ベンテイガ」「コンチネンタルGT」「コンチネンタルGTコンバーチブル」「フライングスパー」などベントレーのモデルレンジ全体に搭載されました。
またこのW12エンジンは、ベントレーのビスポーク部門である「マリナー」を高級自動車の頂点に押し上げる上で重要な役割を果たしました。
2024年5月に発表された、世界16台限定の特別なモデル「バトゥール・コンバーチブル」は世界限定16台の特別なモデルで、搭載される6リッターW12ツインターボエンジンは750馬力・1000Nmを発生。
このエンジンは長年にわたるエンジン開発の賜物で、20年前と比べると出力は約40%、燃費は25%以上向上しているといいます。
W12エンジンはクルーにある工場内で手作業で組み立てられました。2600個のパーツを細心の注意を払い組み立てる必要があり、約7時間かかるといいます。ピストンとコンロッドは、グラム単位までバランスが取れたセットで組み合わされているため、完成したエンジンは、有名な「コインテスト」に合格し、最適なパワーと信頼性を発揮できるほどスムーズに回転します。
完成したW12エンジンは、リークテスト、コールドテスト、ホットテストののち実車に搭載。「コンチネンタルGTスピード」では0−100km/h加速は3.6秒、最高速度208mph(約334km/h)というパフォーマンスを発揮します。

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W12エンジンの生産終了にともない、今後は「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」に代わります。これは2024年7月に世界初公開された第4世代となる新型「コンチネンタルGT」に初採用されました。
ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドは、新開発の4リッターV型8気筒ツインターボエンジンに高出力の電気モーターを組み合わせたシステムです。
エンジンのスペックは、最高出力600馬力・最大トルク800Nmで、電気モーターは最高190馬力・450Nmを発生します。
システム総合は782馬力・1000Nmのスペックとなり、新型コンチネンタルGTの0-100km/h加速は2.3秒、最高速度は335km/hに達するとのことです。
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