「釣り具と時計」の不思議な関係? 北欧のフィッシングブランド“アブ・ガルシア”の起源と軌跡を探る【Behind the Product #12】
●日本のアングラーのために生まれたハイエンド機
VAGUE:ところで、アブ・ガルシアの「Garcia」の意味は?
立原さん:ABUの主な輸出先のアメリカで代理店を務めていたのが「Garcia社」。1979年ABU社が買収することとなり、1984年から社名を「AbuGarcia(アブガルシア)」としています。

VAGUE:ピュア・フィッシングはアブ・ガルシアの日本の代理店というわけですか?
立原さん:よくそう言われますが、違うんです。1995年にアブ・ガルシアは後のピュア・フィッシングの傘下に入ったため、アブ・ガルシアは“ピュア・フィッシングの一部門”ということになります。
石川さん:日本には古くからのファンが多く、アブ・ガルシアも日本のアングラーを大切に考えています。われわれピュア・フィッシング・ジャパンのリクエストが色濃く反映されるモデルも少なくありませんが、その代表がハイエンド機の「ZENON(ゼノン」シリーズです。

VAGUE:ZENONのベイトを愛用していますが、コンパクトで低いボディがとにかく握りやすいです。
立原さん:リールの背を低くすることを“ロープロファイル(ロープロ)化”と言います。アブ・ガルシアリールのロープロ化は、1980年代後半に始まり2006年に登場した「レボ」で加速します。
石川さん:現在レボは第5世代にまで進化していますが、超軽量ルアーを扱えるフィネスモデルや、ビッグベイト対応モデルも登場するなど細分化と熟成が進みました。
立原さん:「ZENON」はレボの熟成した技術を継承し、一歩先を目指したモデルとして2022年に登場。2024年に追加された「ZENO MG-X」では、日本で最も汎用性の高い32mmというスプールサイズのリクエストが取り入れられています。
石川さん:内部のメカニズムはもちろん、人間工学に基づいた左右非対称のボディデザインでアングラーとのインターフェイスにもこだわりました。
VAGUE:ABUのリールにはいつまでも触れていたくなる心地よさを感じます。AbuGarciaのリールが長い年月にわたりアングラーに愛される理由は?
立原さん:歴史は挑戦を繰り返すことで積み重なります。伝統を受け継ぐだけでなく、革新を目指し続けるモノ作りの姿勢を支持してくれているのではないでしょうか。
ABUのリールを長年愛用するユーザーは、快適なコンディションが長く続く耐久性やメンテナンスのしやすさまでをも愛してくれています。最近釣りを始めたアングラーはもちろん、昔ABUで釣りを覚えたベテランにもぜひ手にとって伝統と革新を確かめてほしいですね。
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