エスカレーターの“立ち位置”問題 東京は左、大阪は右……でも関西圏なのに「京都」はなぜ左? その理由とは
京都が大阪と違う理由とは?
しかし、同じ関西圏でも京都においてはエスカレーターの立ち位置は左側であることが多いようです。

SNSでは、京都のエスカレーターの立ち位置に困惑している人が多いようです。
「何度来ても京都のエスカレーターの立ち位置の正解がわからない」といった京都のエスカレーターが複雑なことを嘆く声もあります。
また、「京都では東京と同じでエスカレーターは左で立ち止まっていたけど、関西は逆じゃないの?もしかして、右で止まるのは大阪限定なのだろうか?」
というように同じ関西であるのに逆であることに対して違和感を覚えている人もいるようです。
では、なぜ京都のエスカレーターでは立ち位置が左側であることが多いのでしょうか。
京都市交通局運輸部の担当者は次のように話します。
「左側になった理由としては、昔の慣習が未だに残っているからだと思います。マナーとして右側は開けておくという暗黙の了解がありました」
京都では、1970年開催の大阪万博や阪急電鉄の影響を受けず、以前からの名残りで関東と同様にエスカレーターの立ち位置は左側になっているとのことです。
一方で、京都ではすべてのエスカレーターの立ち位置が左側というわけではなく、大阪と同じように右側の立ち位置であったり、同じ駅構内でもエスカレーターによっては右側と左側に別れている場所も存在します。
京都のエスカレーターでは立ち位置が少し複雑になっていますが、その理由のひとつに「観光客の多さ」が考えられます。
歴史的な観光地として有名である京都は関西だけでなく関東からも多くの人が訪れ、昔から人の往来が激しい場所でした。
その結果、関西圏であるため大阪の習慣も入り混じりつつも、関東や従来の文化である「左側」が踏襲されたことが背景にあるのでしょう。

※ ※ ※
近年、鉄道会社ではエスカレーターに関して、「片側を空けない」よう呼びかけを行っているようです。
近畿日本鉄道大阪統括部運輸部の担当者は次のように話します。
「エスカレーターは掲示や放送等により手すりをお持ちいただき立ち止まってご利用頂くよう啓発しています。
そのため、他の鉄道事業者等と共同でエスカレーター『歩かず立ち止まろう』キャンペーンを期間を定め実施しております」
「歩かず立ち止まろう」キャンペーンでは、エスカレーターの歩行による衝突や転倒を防ぐことや、左右いずれかの手すりにしかつかまることのできないユーザーに配慮し奨励されています。
現在では文化によってエスカレーターの立ち位置が変わりますが、近い将来、全国的に「両側で立ち止まる」ということが一般的になるかもしれません。
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