“日本三古湯”のひとつ 道後温泉の楽しみは重要文化財の「本館」だけじゃない! リーズナブルに入れる3つの公衆浴場とは
本館以外にも楽しめる2つの湯
⚫︎椿の湯
椿の湯は、1953年に建設された公衆浴場で、大きな蔵のような外観を特徴としています。

本館と同じく無加温、無加水の源泉掛け流しであるため、本格的なお湯を味わうことができます。椿の湯ではシャンプーやボディーソープ等の設置はないものの、入浴料金は450円と非常に魅力的な価格に設定されています。
ただし、ロッカーとドライヤーの使用には、それぞれ1回10円が必要となります。ドライヤーは1回3分の設定なため、髪が長い人の場合はさらにお金がかかるかもしれません。
なお、脱衣所の前に100円玉から10円玉10枚の両替機があるので、適宜それを用いるとよいでしょう。
実際に入ってみると、浴場は本館以上に広々としています。中央には湯釜もあり、道後温泉らしさを醸し出していました。
椿の湯は値段が安いこともあり、特に地元住民からの人気が強いようです。湯船では常連らしきグループがのんびりと会話を楽しんでおり、いい意味で観光地とは思えないほど時間がゆっくり流れていました。
⚫︎飛鳥乃湯泉
飛鳥乃湯泉は道後に3つある公衆浴場のなかではもっとも新しく、2017年に開業しました。

日本最古の温泉とも言われていることにちなみ、飛鳥時代の建築様式を取り入れた建物は椿の湯に隣接しており、大きな存在感を放っています。
お湯は本館、椿の湯と同じく、無加温、無加水の源泉掛け流し。道後にある3つ全ての浴場で同等のクオリティの温泉を堪能することができます。また、飛鳥乃湯泉では、本館や椿の湯にはない露天風呂を楽しむことができます。
入浴のみであれば料金は大人610円、小人300円であり、本館と比べるとリーズナブル。また、本館と同じく休憩室が利用できるプランがあります。
また、メインの浴室だけでなく、道後温泉本館にある皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」を再現した特別浴室もあります。ここはいわゆる家族風呂となっており、1組2040円に加えて大人1690円、小人830円の料金で利用することができます。
2024年12月に訪れた際には、休憩室の利用者にむけてカラフルな提灯を貸し出しており、比較的若年層の観光客が美しい建物と合わせて写真を撮っていました。
※ ※ ※
道後温泉へ行く場合、多くの人は本館をメインの楽しみにしていますが、本館だけでなく、他の2つの浴場にもそれぞれ違った魅力があります。
道後温泉と飛鳥乃湯泉は6時から23時、椿の湯は6時30分から23時と、どの温泉も朝早くから夜遅くまで営業しているので、1箇所だけに行くのではなく、ハシゴする楽しみ方もできるでしょう。
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