“日本三古湯”のひとつ 道後温泉の楽しみは重要文化財の「本館」だけじゃない! リーズナブルに入れる3つの公衆浴場とは
本館だけじゃない!3つの浴場それぞれの魅力
愛媛県松山にある道後温泉は、古代から続く歴史のある温泉として有名です。
とくに明治時代に建てられてから現在まで残る道後温泉本館の建物は有名ですが、道後にはそのほかにも2つの公衆浴場があります。

実は、本館以外の浴場にも、それぞれ違った魅力があります。道後に合計3つある公衆浴場は、それぞれどのようなところなのでしょうか。
⚫︎道後温泉本館
言わずと知れた道後のシンボルである道後温泉本館は、 1894年に竣工した歴史ある建造物です。
1994年12月には公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定され、現在に至るまで多くの観光客や地元住民に親しまれています。
本館で楽しむことができる浴場は「神の湯」と「霊(たま)の湯」の2種類。神の湯は大人700円、小人350円から入浴することができます。霊の湯は入浴だけのプランがなく、大人2000円、小人1000円からの料金で入浴+休憩室の利用ができます(2024年12月時点)。
神の湯の一部のプランや、霊の湯のすべてのプランで利用できる休憩室では、往年の作家、夏目漱石のようにお茶やお茶菓子を楽しむことができます。
昔から人々に親しまれてきた神の湯は広々とした浴室であり、本館ではもっともお得に入ることができます。浴場にはシャンプー、リンス、コンディショナー、脱衣所にはドライヤーが設置してあり、タオルさえあれば入浴料金のみで温泉を楽しむことが可能です。
一方、霊の湯はもともと、天皇や皇室の随伴者、政府要人のために作られたもの。高級感があり、入浴料も神の湯と比べて高くなっています。
実際に神の湯に入ってみると、中央に鎮座する湯釜が目を惹きます。また、浴室の壁には「坊っちゃん泳ぐべからず」の注意書きが掲げられています。
これは、松山を舞台とした夏目漱石の小説「坊っちゃん」の主人公が、湯船で泳いでいたら注意書きが貼られていた、というエピソードをオマージュしたもの。この小説を読んだことがある人であれば思わずクスリと笑ってしまうような、粋な注意書きです。
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