●SF映画やジュエリーのよう。3本それぞれの魅力

　航空計器からの着想によって、ベル＆ロスのアイコンである「四角の中に丸」のケースが誕生したのは2005年のこと。

　誕生20周年を記念する今年に「ウォッチズ アンド ワンダーズ 2025」にて発表されたのは、そのアイコンデザインにスケルトン（オープンワーク）の魅力を加えた新作「BR-03スケルトン」の3本です。

　ブラック セラミック、ラムセラミック、グレースティールの3つが展開しますが、決してただのカラバリというわけではなく、それぞれが方向性の異なるコンセプトをしっかりと持った個性的な三部作に。

　いずれもこの「スケルトン」のための専用新型キャリバー「BR-CAL.328」を備えており、上部のブリッジは4本のダブルアームによって「X」字型を形成。それがベル＆ロスのケースにおいてアイコニックな特徴となっている四隅のネジとリンクしているかのような印象を生み出すという統一感の高い表現となっています。

　このムーブメント、あるいはX字型にくり抜かれたダイヤルが近未来的なインパクトを放ちますが、3本中最も“SF映画チック”と言える仕上がりとなっているのが、くり抜きのエッジやインデックスがスーパールミノバ C3によって発光する「ラムセラミック」（99万円 消費税込）。

　明るい場所では発光部の落ち着いた色彩がブラックのケースと品のいいコントラスを見せますが、暗所においてはそのスーパールミノバ C3がネオンのように鮮やかなグリーンにて発光。

　視認性や実用性を重視するベル＆ロスですが「ラムセラミック」においては、アートのような表現に重きを置いており、ブランドの大胆な挑戦を感じさせます。

　「ブラック セラミック」（94万6000円 消費税込）はダイヤルをスモークスケルトンのサファイアクリスタルとしたもので、ベーシックな「BR-03」らしい明確な視認性はそのままに新型キャリバーの機構も堪能できる作品に。

　ステルス航空機からインスピレーションを得たという「グレースティール」（86万9000円 消費税込）は、ポリッシュとサテンの仕上げ分けをしたケースや、ファセット加工されたインデックスやダイヤルによって光の反射を楽しむことができるという、いわば“ハイテクジュエリー”と言うべき仕上がりに。

　ポリゴングラフィックのようなダイヤルの立体形状が、陰影による美しいグレーの濃淡を生み出しており、ダイヤル面とスケルトンの内部、二層両方が見どころとなっている贅沢な作品です。

　この「グレースティール」と「ラムセラミック」はそれぞれ250本の限定モデル。

　現代的な洗練を備えた「スケルトン」がアイコン「BR-03」の新たな魅力を打ち出します。

●製品仕様
「BR-03スケルトン　ブラック セラミック」
・価格（消費税込）：94万6000円
・ケース：マイクロブラスト仕上げブラックセラミック

「BR-03スケルトン　グレースティール」
・価格（消費税込）：86万9000円
・ケース：ポリッシュ／サテン仕上げステンレススチール

「BR-03スケルトン　ラムセラミック」
・価格（消費税込）：99万円
・ケース：マイクロブラスト仕上げブラックセラミック

共通仕様
・ケース径：41mm
・ムーブメント：BR-CAL.328 自動巻
・パワーリザーブ：54時間
・カバーガラス：反射防止サファイアクリスタル
・防水性：100m
・ストラップ：ブラックラバーストラップ、付け替え用ベルクロストラップ