VTECの咆哮が胸を打つ! ホンダ「S2000」の伝説のCMに込められた“走りの哲学”と名曲の力とは
エンジンサウンドと音楽で心を打つ「S2000」の名作CM
ホンダ「S2000」のテレビCMは、VTECの咆哮とザ・ハイロウズの楽曲『日曜日の使者』を掛け合わせ、土煙をあげて走る姿を通じて“操る歓び”をストレートに表現していました。映像の最後に現れる「Do you have a HONDA?」のコピーとともに、走りの哲学を静かに、けれど力強く伝えていたのです。

1999年4月に誕生したホンダS2000は、同社の創立50周年を記念して開発された本格派のオープン2シーター・スポーツカーです。F1直系の技術を注ぎ込んだ最高出力250馬力の2リッター直列4気筒VTECエンジン「F20C」は、NAながら9000rpmまで回る高回転型ユニット。ドライバーの感性にダイレクトに応えるフィーリングと、ホンダらしい精密なエンジニアリングが評価され、今なお熱狂的な支持を集めています。
そんなS2000の魅力を映像で表現したのが、当時のテレビCMです。なかでも印象的なのが、ザ・ハイロウズによる楽曲『日曜日の使者』をBGMに用いたバージョン。テールを振って土煙をあげながらダート路を駆け抜けるS2000の姿と、ギターが刻むリズム、疾走感あるボーカルが見事に重なり、「走ることそのものが歓びだ」と語りかけてくるような映像でした。
映像は説明的なナレーションや過剰な演出を排し、音楽と走行シーンだけで構成されています。カメラワークも車両の動きを的確に捉えており、後輪駆動ならではのダイナミックな動きを強調。まさに“操る歓び”を視覚と聴覚の両面で訴えかける内容でした。
そしてラストに現れるのが「Do you have a HONDA?」というコピー。この一言が、ホンダというブランドが当時掲げていた“走ることへの哲学”を象徴していました。クルマ好きの胸にこそ響く問いかけ。今見ても、このコピーが胸に刺さる理由はそこにあるのでしょう。
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