知らなかった楽しみが目白押し!客船「クイーン・エリザベス」でのクルーズ旅 実際に乗ってわかった 船の上での“過ごし方”とは【後編】
毎日15時から開催される英国伝統の「アフタヌーン・ティー」
15時。デッキ2、3の中央にある「クイーンズ・ルーム」では、毎日「アフタヌーン・ティー」のイベントが行われます。これはクイーン・エリザベスの名物イベントだそうで、開始の20分前ほどからすでに多くの乗客が集まっています。

アフタヌーン・ティーといえば、銀のティースタンドに載ったケーキやスコーンが運ばれるイメージですが、クイーン・エリザベスでは純白の制服を身にまとったスタッフがひとつひとつサーブしてくれる方式で、15時の開始を告げるパフォーマンスでは乗客から拍手が起こります。

やはりオススメは、特製キュナードスコーンにクロテッドクリーム、ジャムの組み合わせ。じつはこのスコーンのレシピは、キュナード・ラインのSNSでも公開されています。

イギリスでも長年、「スコーンにジャムを先にのせるのか、それともクロテッドクリームをのせるのか」という論争が続いていたといいますが、近年、イギリス女王エリザベス2世はジャムを先にのせていたということが元・王室のシェフによって明らかになったそうです。
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クイーン・エリザベスは、夜のイベントが最大の見どころといって良いかもしれません。800人以上収容可能な劇場「ロイヤル・コート・シアター」では、毎晩2回、スペシャルなショーが開催されます。
デッキ1から3まで貫く3階建てのシアターは、有料のボックス席も用意されています。ここでは実際にエリザベス2世が座ったといわれる15番というボックス席もあります。

個人的はほとんど毎晩、シアターに行き観劇しましたが、キュナードオリジナルのミュージカルやコメディ&マジックショー、空中アクロバットショーなど、どれも質の高いエンターテイメントで、これは本当に毎回驚かされ、感動しました。すべて1時間の演目が短いと感じたほどでした。

今回のクルーズ旅では、途中3日目に広島の宇品波止場公園、5日目に長崎の松が枝国際埠頭に入港し、下船しておよそ半日それぞれの街を散策することができました。
広島では広島港から出航する船で宮島に行き厳島神社にお参り。お土産屋さんのおばあちゃんと話をすると「今日はクイーン・エリザベスっていう大っきな船が来るから、いつもより外国人の方が多いわねー」と、その存在を知っていてくれていました。
また長崎ではグラバー園に行ってみましたが、入港した場所は目の前。グラバー園を訪れた観光客が、その巨大なクイーン・エリザベスに気づき驚きの声を上げていたのが印象的でした。

広島、長崎ともに、クイーン・エリザベスを見るために港に集まった一般の人も多く、また出港時には地元の交響楽団や、中学校吹奏楽部の演奏の見送りもあり、感激。長崎では港の入口にある高さ65mの女神大橋をくぐって入出港するのですが、クイーン・エリザベスの海面からの高さは55m。下から見ているとかなりギリギリを通過するように見えたのですが、その女神大橋にも地元の人がたくさん集まり、手を降ってくれていました。
長崎港の国際ターミナルの中で出国手続きを済ませ、あとはひと走り。翌朝には釜山に到着予定です。

最終の夜は、有料レストラン「ステーキハウス・アット・ザ・ベランダ」でプレスツアーの皆さまと食事会。じつはその日の15時に食べたアフタヌーン・ティーのせいでお腹は空いてはいなかったのですが、ミディアムレアのヒレステーキは美味しく、無理なく身体に収まっていきました。
その後、ミッドシップス・バー(ジンバー)で、英国伝統のジンを堪能。クイーン・エリザベスにはキュナードの4つの客船をイメージしたそれぞれオリジナル・ジンなどが用意されています。爽やかなボタニカルの香りを味わいました。

夜もだいぶ遅い時間になりましたが、それでもまだプログラムは各場所で行われています。デイリー・プログラムに記載されていたイベントの中でひとつ気になっていた「サイレント・ディスコ」というものを覗いてみました。
サイレント・ディスコ、どんなものなのか想像ができなかったのですが、要するにヘッドフォンを付けながら暗いフロアで皆が踊る、という、はた目から見るとかなりシュールなイベント。参加していない身としては、無音の中で踊る集団にちょっと不思議な感覚になりつつ、ただ一斉に「Y」「M」「C」「A」とポーズを取っているので、ヘッドフォンにはどんな曲が流れているのか想像はできました。クイーン・エリザベスには朝から深夜まで、いろいろな楽しみ方が用意されています。
プレスツアーもこの夜が最後。初日は5泊6日という日程が長めだと想像していましたが、毎日の瞬間瞬間が今までに味わったことがないことだらけで、本当にあっという間に感じました。
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2025年3月29日から始まったクイーン・エリザベスの日本発着クルーズは5月24日に終了、アラスカへと向かいました。また10月からはマイアミをベースにカリブ海を周遊するクルーズ旅がスタートします。
またキュナードでは、クイーン・エリザベスの他「クイーン・メリー2」、「クイーン・ヴィクトリア」、「クイーン・アン」の3隻を運航しています。
こうしたすべてのクルーズを、日本語で、日本円で予約できるのがキュナード公式ウェブサイトです。海外発着クルーズでも、日本語が話せるスタッフは必ず乗船しているそうなので、安心して予約することができそうです。
<キュナードのホームページ>
https://www.cunard.com/ja-jp
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