レプリカブームの火付け役 “2ストのヤマハ”が送り出した大人気軽量スポーツ「RZ250」ってどんなバイクだった?【昭和の名車】
兄弟車「RZ350」はナナハンイーターと呼ばれた
パワーユニットは水冷並列2気筒2ストロークです。

シリンダーはレーサー由来のアルミボアにメッキ処理を施し、高回転域でもフリクションの低減を図っています。
ピークパワーだけでなく中速域のレスポンスも鋭く、街乗りからワインディングまでリニアな加速感が得られました。
開発記録によればエンジン単体重量はRD400比で12%軽減され、扱いやすさと高出力を両立したといいます。
機能面ではプラスチックフェンダーや樹脂サイドカバーを採用し、外装まで徹底的に軽量化しています。
モノクロスサスはリンク比を最適化し、路面追従性とコーナリングスタビリティを両立させました。またエンジン上方のラジエーター配置は冷却効率と重量集中を狙ったもので、後のレーサーレプリカでも踏襲される手法です。
カラーバリエーションはホワイト基調に赤ストロボを配したファクトリーレーサー風の1色展開でしたが、後に海外仕様を中心にブラックやブルーの外装が確認されています。
販売当時の価格は税込35万4000円で、性能とのバランスから破格と評価されました。
RZ250は1981年に兄弟車RZ350を追加し、1987年まで生産が続きましたが、4ストローク化の波には抗えず排出規制の強化とともに生産終了となりました。
それでもロードレーサーTZ250を思わせるスタイリングを市販車に落とし込んだRZは、GSX-RやVFRなど後続モデルに受け継がれ、レーサーレプリカブームの礎となりました。
今日でも当時物の純正外装やキャブレターが高値で取引され、RZオーナーズクラブが全国で活動するなど、四半世紀を超えても熱量は衰えていません。
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RZ250は2ストローク技術の集大成として80年代のバイク史を切り開きました。水冷並列2気筒が生む俊敏な加速とモノクロスサスの軽快な操縦性が若者を魅了し、税込35万4000円の価格設定がナナハンキラーの衝撃を後押ししました。
生産終了後も改造文化や草レースで存在感を示し続け、現代でも往年のファンがレストアやカスタムを通じてその魅力を語り継ぎ、名車の座を守っています。
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