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予測不能な市街地走行でも自動運転が可能!? メルセデス・ベンツ新型「CLA L」を中国・上海で試してわかった“最新運転支援”の実力とは

“ほぼ自動運転”でも違和感なし! 驚くほど自然な対応力

 実際、ドライバーは走行中にステアリングホイールを定期的に触っていました。15秒以上触れていないと警告が発せられ、30秒が経過するとシステムは停止します。とはいえ、ほぼ完全にクルマが自律的に走行している様子には、とても驚かされました。

都市の複雑な交通状況にも対応する、最新運転支援を搭載したメルセデス・ベンツ新型「CLA L」
都市の複雑な交通状況にも対応する、最新運転支援を搭載したメルセデス・ベンツ新型「CLA L」

 ここはテストコースではありません。中国の、それも上海のような大都市の一般道です。路上駐車もあれば、無理な割り込みをしてくるクルマもいます。縦横無尽に車線変更するバイクや自転車、横断歩道のない場所で道を横切る歩行者も当たり前です。東京や大阪が天国に思えるほど、上海の路上はまさに混沌としていました。

 それでもMBドライブ・アシスト・プロを搭載した新型CLA Lは、驚くほどスムーズな走行を披露しました。周囲の交通状況に合わせて自動的に速度を調節し、流れに乗って走行していました。速度規制をきっちり守るのではなく、交通の流れを優先する制御で、50km/h規制の道路でも約60km/hで走行する場面もあるなど、実情に即したリアルなチューニングが印象的でした。

 中国は右側通行なので、左折時には左折レーンまでスムーズに車線変更します。中国の交通ルールは少し特殊で、まれに左折レーンが最も左の車線でないことがありますが、その場合でも間違えることなく正確にレーンに並んでいました。またCar-to-X通信は使用していませんが、信号の変化に対する反応もとても自然で、正確です。

新型「CLA L」の運転支援システムデモ走行の様子
新型「CLA L」の運転支援システムデモ走行の様子

 片側1車線の道路で、駐車車両が大きく道を塞いでいた場面でも、対向車との距離や相対速度を考慮しながらスムーズに通過。追い越し禁止やはみ出し禁止の道路でも、状況に応じてフレキシブルに対応していたことには、正直驚かされました。

 唯一気になったのは、交差点通過後に最短距離を直線的に走行しようとするようなシーンが数回見られたことです。それ以外は極めて自然な制御だっただけに、その一点だけがやや惜しい印象でした。

 とはいえ、MBドライブ・アシスト・プロの完成度は非常に高く、事前に知らされていなければクルマが自動で走行しているとは気づかないかもしれません。走行ペースは比較的ゆったりしていますが、現状でもほぼ完璧な仕上がりと言って良いでしょう。

 アメリカや中国の一部メーカーが、未完成のまま自動運転技術をリリースして試行錯誤を繰り返しているなか、メルセデス・ベンツは「最善か無か」という理念のもと、完成度が極めて高まったタイミングで初めて新型CLA Lへの搭載を実現しました。

 このMBドライブ・アシスト・プロは、まず新型CLA Lに搭載されて中国市場に導入され、今後は北米やヨーロッパにも展開予定。日本市場への導入にも期待が高まります。

Gallery 【画像】「え…!?」カオスな上海市街地を自動で走る“スタイリッシュな4ドアクーペ”! メルセデス・ベンツ新型「CLA L」を写真で見る(25枚)

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