半世紀前は“世界最速のバイク” 1973年式カワサキ「H2マッハIV」を米国オークションで発見 「日本の相場より圧倒的に安い!?」気になる落札価格とは
1973年式「H2マッハⅣ」の魅力とは
1973年式のカワサキ「H2マッハⅣ」が、アメリカのオークションサイトで発見されました。

この個体は2025年6月10日に出品されました。
搭載されるエンジンは空冷748ccの2ストローク3気筒で、ミクニ製キャブレターと再クロームされた膨張チャンバー付きのアルミ製マフラーを装備します。
工場出荷時の定格出力は71馬力とされており、2ストローク特有のレスポンスとトルク感を特徴としています。
今回出品された個体は、1969年から1976年まで販売されていた「マッハ」シリーズの中でも1973年式にあたるモデルで、デザインや構成から見てもその時期の量産仕様に沿ったスタイルを保っています。
一方で、パーツの再メッキや細かなアップグレードも施されており、コンディションの良さとともに特別感のある車両です。
ボディはキャンディパープルを基調とし、イエローとレッドのストライプがアクセントを添える外観です。
この外装はブラックのダブルクレードルフレームに組み合わされ、クロームフェンダーや黒のビニール製ツーアップシート、サイドスタンドなどの装備が整っています。
燃料タンク容量は4.4ガロンとなっており、左側のリフトアシストハンドルやパッセンジャーグラブバーなどの一部パーツは再クローム処理が施されています。
足まわりには、フロント19インチ・リア18インチのホイールを採用し、リムはクロームメッキスチール製、スポークはステンレススチールに変更されています。
ブレーキは前がシングルディスク、後がドラム式で、カバーが研磨されている点も特徴といえるでしょう。
フロントフォークは従来型で、リアにはプリロード調整式のデュアルショックアブソーバーが搭載されています。
ハンドルバーには再クロームメッキが施されており、ステアリングダンパーの調整ノブや、140マイル表示のスピードメーター、7500rpmのレッドライン付きタコメーター、インジケーターランプなどの計器類が備わります。
メーターハウジングの塗装剥がれが見られるものの、動作には支障がないとされています。
オドメーターは9000マイル(約14480km)を表示しており、そのうち約160kmは現オーナーのもとで走行されたものです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ

宙(そら)を映す腕時計「カンパノラ」と星空のもとへ――日本最大級の望遠鏡を擁する天文台への旅【PR】