55年前の“鮮やかなブルー”が今も残る奇跡の個体! フォード「マスタング・ボス429」が米国オークションに登場 気になる落札予想価格とは
工場塗装のまま残る“グラバー・ブルー”のオリジナル個体
米国ブロードアローオークションズは、2025年8月13日と14日に米国カリフォルニア州で開催される「モントレージェットセンター2025」において、1970年式フォード「マスタング・ボス429」を出品すると発表しました。

フォードのマスタング・ボス429は、1960年代後半にNASCAR(ナスカー)で圧倒的な強さを誇ったクライスラーの「426 HEMI(ヘミ)」に対抗すべく、フォードが開発したホモロゲーションモデルです。専用設計の429キュービックインチ(約7リッター)V型8気筒OHVは、強化されたオイルラインおよび冷却水路、鍛造スチール製の内部部品、アルミ製ハイライズインテークなどを備え、公称375馬力ながら、実際は500馬力以上を発揮するとも言われています。
巨大なこのエンジンを搭載するため、フォードはミシガン州のKar Kraft(カークラフト)に車体の改造を委託。エンジンルームの拡張、専用サスペンションや冷却系パーツを備え、NASCARでの使用を見据えた“公道を走るレーシングカー”として仕立てられました。
今回出品される個体は、1970年モデルの中でも特に人気の高い「Grabber Blue(グラバー・ブルー)」に塗装された一台で、同色で生産されたのはわずか285台のみ。アリゾナ州のアーンハート・フォードから新車出荷された後、1992年に現オーナーのエステートにより購入され、30年以上にわたり丁寧に保管されてきました。
驚くべきは、その保存状態です。オリジナルのマッチングナンバー・エンジン(No.0F140997)と4速MTを保持し、工場出荷時の塗装が今も残る“未レストア”の一台。走行距離も3万809マイル(約4万9600km)と控えめで、ペイントメーターによる実測でもオリジナルペイントが証明されています。
多くのボス429が激しい走行の末にオリジナリティを失っていった中、これほどまでに純正状態を保つ個体は極めて稀。コレクターズカーとしての価値はもちろん、当時の姿を今に伝える“生ける資料”としての存在感も際立っています。
オークションでの落札予想価格は30万ドルから40万ドル(日本円で約4464万円から5952万円)とされており、米国マッスルカー史に名を残す「ボス429」の真の姿を手に入れられるまたとないチャンスとなりそうです。
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】